戦うための「大義名分」がなく、士気上がらないロシア兵

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数量政策学者の高橋洋一が10月12日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。ロシアによるウクライナのキーウなどへのミサイル攻撃を受けて開催されたG7の緊急会議について解説した。

ウクライナ南東部マリウポリに展開するロシア兵たち(ウクライナ・マリウポリ)=2022年5月18日 AFP=時事 写真提供:時事通信

先進7ヵ国(G7)緊急首脳会議、ウクライナ支援で結束

ロシアによるウクライナの首都キーウなどへの大規模なミサイル攻撃を受け、主要7ヵ国(G7)の緊急会議が10月11日夜、岸田文雄総理大臣も参加してオンライン形式で行われた。会議冒頭、ウクライナのゼレンスキー大統領が参加し、ロシアを改めて非難するとともに、防空システム供与などの支援を訴えた。その後、首脳たちは先進7ヵ国(G7)の結束や、ウクライナへの武器供与の継続を確認した。

飯田)岸田総理は「ウクライナを新たな被爆地にしてはならない」と述べ、核の使用についても「予断は許されない」と、その後の記者会見でも語っていました。

高橋)先進7ヵ国(G7)の結束はアメリカの話ですが、アメリカは武器供与を続けるということでしょう。しかし、ロシアは猛烈に反発してミサイルで無差別攻撃しています。「これは戦争犯罪だ」ということを、きちんと言った方がいいですね。

飯田)非戦闘員が被害を受けています。

高橋)明らかでしょう。キーウなどでは民間の建物に撃ち込んでいますから。

クリミア大橋爆破への報復攻撃だと主張するロシア

飯田)週末にクリミア大橋で爆発があり、プーチン氏側は「ウクライナのテロである」と断定して、報復攻撃を行ったと発表しています。

高橋)民間人を攻撃してはいけません。「テロであればきちんと調べろ」と言うことしかできないですが。

飯田)こういうことをやっても、戦況は改善しません。

ウクライナ4州を一方的に併合して「祖国防衛」というのは、戦う兵士にもわかりにくい

高橋)もともと大義名分がはっきりしていなかったのですが、最近になって「祖国防衛」と、以前とは違うことを言い出しました。

飯田)ロシア側が。

高橋)「もともとウクライナはロシアの土地だった」という大義名分で侵略を行ったのですが。

飯田)そこを守るのだと。

高橋)それを言っても、普通のロシア人にはわからないですよ。「あそこはウクライナだったでしょう」という感じですから。

飯田)「あそこはウクライナだよな。なぜ俺たちの土地なのだ」と。

高橋)古い歴史を遡ると、そういうことを言えなくはないのですが、ほとんどプーチン大統領の妄想のような世界であり、普通の人にはわかりにくいです。あれで「行け」と言われる兵士も気の毒です。

飯田)ロシアの兵士も。

高橋)士気が上がらなかったから、結果的にこうなったのでしょう。長引いてしまったし、「祖国防衛」と言っているけれど、強引に自分のところへ獲ってきて「祖国防衛」だと言われても、意味がわからないですよね。

飯田)東部・南部の4州をロシアだと言って。

高橋)言ってから「祖国防衛」とされても、わかりにくいですよね。前線の兵士にとっては、大義名分がないと本当に戦いにくいようです。

飯田)士気も上がらないですし。

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