漫画家ちばてつやの過去を描いた、出来事や文化の歴史的証言が詰まった最高に読みやすい漫画『ひねもすのたり日記』の魅力

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11月6日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、ちばてつやによる漫画『ひねもすのたり日記』のおすすめポイント3つを紹介した。

番組内では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回はちばてつやの過去を描いた漫画『ひねもすのたり日記』をピックアップ。今回吉田は、ロックバンド・FLOWのTAKEをゲストに迎え、この漫画のおすすめポイント3つを解説した。

吉田:おすすめポイントその1は「出来事の歴史的証言」。

ちばてつやさんという漫画家さんは、生まれが満州なんですよ。満州に住んでいた方が、敗戦後に日本に帰ってくるために、いろんな敵対勢力に追いかけられ続けてるんですよ。そういう時代を、ちばてつやさんはリアルに子供の頃過ごしていて。見つかったらどんな目に遭うか分からないから、屋根裏部屋で兄弟と一緒にいて。外に出たいけど出たら見つかっちゃうから、ちばてつやさんはそれを必死に食い止めるために、そこで自分で漫画を描いていたのが始まりなんですって。それをリアルに描いてるんですよ。描いてることの重みがすごすぎて。中のことだけ描いてたわけじゃなくて、そのときにちばてつやさんさんは、終戦をどうやって迎えたかとか、そのとき大人たちがどんな苦労をしていたかとか、その頃の中国の満州の街とかを克明に覚えていて。それを、あの筆の力を持つちばてつやさんが、詳細に描いてるんですよ。

TAKE:うわ~ノンフィクションですね。

吉田:おすすめポイントその2は「文化の歴史的証言」。

『あしたのジョー』は、梶原一騎さんっていう伝説の漫画原作者の方がいて、それをちばてつやさんが漫画にして、今にも残る大名作になったじゃないですか。その『あしたのジョー』の打ち合わせで、警察が動いたことがあるっていう。力石徹っていうすごいライバルキャラが出てくるでしょ?力石徹があまりにも人気があったので、ストーリー上は、梶原一騎さんはそこで(力石徹が)命を絶とうと(考えていて)、言い方としては“殺す”“殺さない”っていうことなんだけど。梶原一騎さん行きつけのクラブで、会社の重役とか集まってみんなで「殺すべきか、殺さないべきか」っていうのをずっと話してたら、そこで聞いてた店員さんが、「奴ら、ヤバいやつだ」ってことで、警察呼んじゃったっていう。その話を、ちばてつやさんはその打ち合わせに参加してるから、現場にいた人として、それを漫画に描いてるの。

TAKE:ほんとに暗殺を企ててる人だと思われちゃったと(笑)

吉田:おすすめポイントその3は「めちゃくちゃ読みやすい」。

今結構複雑な話してますけど、これが1回も引っ掛かりなく読めるの。どうやったら、読者に引っ掛かりがない漫画が描けるんだろうって考えてたりとか、今に至ってもしてるんですよ。しかも、この漫画がすごいのは、1~5集までフルカラーです。

『ひねもすのたり日記』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は、最新の第5集が発売されたばかりで、1話は公式サイトで読むことが可能。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。

番組情報

ミューコミVR

毎週日曜日 23:30 - 24:30

番組HP

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那(ZOC)、末吉9太郎(CUBERS)を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!

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