ジャーナリストの有本香が11月22日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。ミャンマー空爆をめぐる岸田総理との会談について解説した。
ミャンマー空爆による被害について岸田総理と会談
飯田)有本さんは10月25日以来のご出演ですが、あのときもミャンマーの少数民族支援を続けていらっしゃる井本勝幸さんについて話していただきました。その後、「首相動静」に有本さんのお名前が載っていて、井本さんと一緒の写真もあがっていました。
有本)11月2日午後、岸田総理に20分ほどお時間をいただきました。いまタイ・ミャンマー国境に避難している方が多くいるのですが、タイ政府も基本的には難民を受け入れていないのです。
空爆から逃れミャンマー国境に避難する人々や、行き場のない現地協力者など ~どうやって彼らを助けるのか
有本)国境地帯が大変な状況になっている。それから現地協力者、あるいは日本の大学から入学許可を得ているけれど来日できない方々を、どう救うのかということです。
飯田)現地協力者や、日本の大学へ留学が決まっているけれど来日できない人たちを。
有本)日本の在外公館も、タイはタイ、ミャンマーはミャンマーということになっているし、大使館自体は当然バンコクにあります。国境地帯から「この人は(条件に)該当する人だ」とわかっても、どうやって然るべき場所までお連れするのか、あるいはタイからどうやって出国するのか。タイ政府との兼ね合いもありますから。
飯田)難しいですね。
有本)この辺りの難しい状況を、現地の空爆された写真も含めて、日本の支援地域の現状に関し、かなり生々しいところを総理にお伝えしました。
飯田)現状を。
有本)総理もこれは難しい問題だと、「従来の枠組みだと難しい」ということはご認識いただきました。同時に、ウイグル問題も少しだけですけれどお伝えしました。まさに総理がおっしゃったように、従来の枠組みだと救えないのです。
アジアの大国として、日本に関係のある協力者や留学しようと思っている人、また人道上、酷い目に遭っている人をどう救うのか
有本)日本はアジアの大国として、日本に関係のある協力者や日本へ勉強しに来ようと思っている人たち、あるいは人道上、大変な目に遭っている人たちをどう救うのか。もう一歩進んだ形で考える必要があるのではないかと思います。
飯田)どうしても外務省は従来の枠組みを重視する流れもあるし、官邸はどうするかというリーダーシップに関わるところもあるのですね。
有本)実は、外務省や外交関係の方とも話しているのです。私たちが言っているように、従来の枠組みを超えることになれば、官邸からのご指示を受けつつ、できるだけやっていきたいという意向です。もっと早くして欲しいと思うのですが。
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