いまの状況が続く限り、北朝鮮は「核兵器を日本に撃ち込める能力」を示すだろう

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外交評論家で内閣官房参与の宮家邦彦が12月16日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。北朝鮮が行った固体燃料エンジンの地上燃焼実験について解説した。

いまの状況が続く限り、北朝鮮は「核兵器を日本に撃ち込める能力」を示すだろう

2022年10月17日、北朝鮮の朝鮮労働党中央幹部学校で記念講義を行う金正恩党総書記(朝鮮中央通信=共同) 写真提供:共同通信社

北朝鮮が高出力の固体燃料エンジンの地上燃焼実験

北朝鮮の朝鮮中央通信は、12月15日に金正恩朝鮮労働党総書記の指導の下、北西部東倉里の西海衛星発射場で高出力の固体燃料エンジンの地上燃焼実験を行い、成功したと伝えた。

飯田)固体燃料エンジンの試験に成功したと報道されています。

宮家)規模はわかりませんけれど、固体というだけで「ドキッ」としますよね。液体燃料ではないので、注入しなくていいということです。

飯田)そうですね。

宮家)固体燃料ということは、いつでも撃つことができるということです。

飯田)どこからでも撃てると。

宮家)燃焼実験ということは、そのテストをしているということです。嫌な話ですね。

いまの状況が続く限り、核兵器を日本やアメリカに撃ち込める能力を示そうとする

飯田)この先、核実験についても取りざたされていますが。

宮家)いままでの流れから言えば、何かの機会を捉えて行われると思います。こういうものは楽観してはいけないので、常に最悪の事態を考えなくてはいけません。

飯田)最悪の事態を。

宮家)いまの状況が続く限りにおいて、必ず彼らは核兵器を日本に撃ち込む、アメリカに撃ち込む能力を示そうとします。なぜなら通常兵器だけで戦うと、彼らに勝ち目がないのはわかっていますからね。

飯田)通常兵器だけで戦えば。

宮家)最後の生き残りの手段ですからね。必ずやります。そのときに我々はどうするのかを考えると、やはり安保3文書をつくって良く分析し、その上で戦略をつくり、強力な反撃能力を持たなくてはいけません。当たり前の話なのですけれど。

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