南極地域観測隊に同行して昨年12月22日に南極昭和基地に到着したフジテレビ南極取材班、大塚隆広記者が1月4日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。昭和基地の近くに中国の観測施設とみられるものが設置されたことについて、「『(中国側の人間と)遭遇したら、どう対応していいか分からない』と不安がる声も出ている」と現地から報告した。

定着氷を割りながら昭和基地を目指して進む観測船しらせ(小型無人機で南極観測隊同行記者撮影) 撮影:2022年12月19日午後0時20分ごろ、南極海 提写真供: 共同通信社
辛坊)大塚さんは、昭和基地でいつまで、どのような取材をされるのですか。
大塚)昭和基地を拠点に、南極大陸の内陸部などへ向かう研究チームに同行取材させていただく予定になっています。内陸部のさまざまなエリアで数日間か、長ければ10日間ほど行くことになると思います。そして、日本の観測船「しらせ」が離岸する2月15日まで取材を続けていく計画です。
辛坊)最近のニュースで、昭和基地から約20キロの場所に、中国が観測施設のようなものを設置したと報じられました。
大塚)はい。日本の観測隊がよく活動を行う場所なのですが、そこに突如として赤い球体型の建物が設置されています。ただ、中国側から正式に通告があったわけではないので、「中国の施設とみられる」としか言えないのですが、中国語で看板が掲げられていますので、ほぼ間違いなく中国の施設だと思われます。
辛坊)中国側から昭和基地へ挨拶に来たりしないんですね。
大塚)日本の越冬隊の方たちは、雪上車などを使ってよく行く場所ですので、「(中国側の人間と)遭遇したら、どう対応していいか分からない」と不安がる声も出ています。