南極に隕石が集まるわけ 地球で発見される隕石の7割は「南極隕石」
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように…ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。今回のテーマは「隕石」です。
1912年、オーストラリア隊が南極大陸で最初に隕石を発見しましたが、現在、地球上で発見されている隕石の約7割は南極で発見されています。こうして南極で発見された隕石は「南極隕石」と呼ばれています。
南極隕石は種類が多いのも特徴で、世界で初めて発見された月や火星からの隕石も南極で見つかっています。
南極で隕石がたくさん発見される理由ですが、それは南極の気候と地形が関係しています。南極の氷の上に落ちた隕石は氷に閉じ込められ、その後、氷と一緒に海岸に向かって移動していきます。そして、海岸近くにある山脈にぶつかります。山脈にせき止められた氷は次第に溶けて、隕石が残されます。このように南極には、隕石が自然に集まるようになっているんです。
日本の観測隊も1969年(昭和44年)に、昭和基地から南に300キロ離れた「やまと山脈」で9個の隕石を発見しました。それ以来、やまと山脈で発見された隕石のことは「やまと隕石」と呼ばれています。日本の観測隊は1999年には4136個もの大量の隕石を発見したそうです。
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