「寂しい」と「淋しい」の違いは何? 意味も違うの?

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2017年5月15日に放送されたニッポン放送の番組『スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい』では、「寂しい」と「淋しい」の違いについて取り上げました。

これって正しいの?間違っているの?
『間違いやすい日本語』についてです。

私が疑問に思っていた言葉です。
どういう関係なのか? 両方とも合っている言葉なのか?
それとも、どちらかが間違っているのか?
はたまた 違う意味の言葉なのか?

「寂しい」と「淋しい」

「寂しい」と「淋しい」の違いは?

『寂しい』と『淋しい』は何が違う?

辞書で調べると、『寂しい』と『淋しい』の2つの漢字と一緒に『さびしい』『さみしい』の両方の読み方が出て来ます。
パソコンで『さびしい』『さみしい』のどちらを入力しても、ちゃんと漢字が出て来ます。

最初に使われていたのは『さびしい』

『さびしい』『さみしい』のうち、最初に使われていたのは『さびしい』です。
古くから『さぶし』という言葉があって、それが平安時代になると『さびし』に変わっていき、それからかなりの年月が経ってから『さみしい』が登場したそうです。
『さみしい』は、『さびしい』から転用された言葉ということになります。

『寂しい』の読み方は『さびしい』

現在では『さびしい』、『さみしい』のどちらを使っても良いそうですが、『常用漢字表』では『寂しい』の読み方は『さびしい』で、『さみしい』はありません。

意味の違いは

『寂しい』は状況や様子、『淋しい』は気持ち

漢字の『寂しい』と『淋しい』の違いですが、『寂しい』は『静寂』や『侘(わ)び・寂(さ)び』といった、状況や様子を表す時に使います。
それに対して『淋』は、さんずいが“涙”を表すように、“涙が出る位に気持ちがさびしい時”に使います。

(スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい 2017/5/15放送分より)

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