ご存知ですか?『母の日』の由来【鈴木杏樹のいってらっしゃい】
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『母の日』にカーネーションを贈る習慣は、アメリカで生まれました。
1900年代の初め、アンナ・ジャービスさんという女性がいました。
アンナさんのお母さまは南北戦争を始め、20年以上にわたって教会で慈善活動をされていました。
アンナさんにとって、とても尊敬すべきお母さまでしたが、1905年5月9日にお亡くなりになりました。
生前のお母さまの意志を受け継いだアンナさんは、教会に『5月の第2日曜日を母の日とする』ことを提案しました。
それを受けて教会も、生前のお母さまの功績を称えて、1908年に『母の日』のセレモニーを開催しました。
この時、祭壇に飾られていたのが、お母さまが大好きだった『白いカーネーション』でした。
実は白いカーネーションには“純潔の愛”や“尊敬”の他に“亡き母を偲ぶ”という花言葉があります。
さらにアンナさんの意向で、参列された方にも白いカーネーションが配られました。
こうしたアンナさんの“亡きお母さまへの想い”にたくさんの人が賛同して、1910年にはウエストバージニア州で『母の日』が制定され、その活動は全米へと広がっていきました。
当時のウィルソン大統領も、その想いに心を打たれて、1914年には5月の第2日曜日を『母の日』と定めて、国民の祝日としました。
こうして『母の日』に、お母さんにカーネーションを贈るという風習が定着していきました。
日本では1931(昭和6年)、当時の皇后様のお誕生日(3月6日)を『母の日』としていました。
それが戦後になって、アメリカと同じように『母の日』が“5月の第2日曜日”になって、 カーネーションも贈られるようになりました。
(2017/5/10放送分より)
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