飲み物の温・冷を選べるのは日本の自動販売機だけ【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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※この記事は2017年に書かれたものです

今週は『自動販売機』についてお話しています。
日本の自動販売機には、世界に誇れる工夫がされています。
今朝はそのお話です。

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自動販売機の『温かい』と『冷たい』の仕組み

温かい飲み物の自販機があるのは日本だけ!?

飲み物の自動販売機の中には、温かい飲み物と冷たい飲み物が選べるモノがありますよネ。
これは日本の自動販売機だけだそうです。
特に温かい飲み物の自動販売機があるのは、温かいお茶やコーヒーが好きな日本人向けに工夫されているそうです。

コールドとホットの温度は

自販機で売られている、コールド用の缶の飲み物の温度ですが、通常ですと5℃前後に設定されています。
それに対して、ホット用は55℃前後に設定されています。

消費電力を減らす仕組み

『ヒートポンプ』と『ハイブリッドヒートポンプ』

温かい飲み物と冷たい飲み物を、同時に販売している自動販売機には出来るだけ少ない電力で、温めたり冷やしたり出来る『ヒートポンプ』と呼ばれる機能が使われています。
自販機の中で飲み物を冷やした時に出る熱を、外に出さずにホットの商品を温めるのに再利用できる機能です。
これによって省エネが実現されていますが、この『ヒートポンプ』のさらに上を行く『ハイブリッドヒートポンプ』という機能もあります。

これは飲み物を冷やす時に出る熱だけなく、外の空気の熱も利用して加熱するものです。
自販機から出る熱と、外気の熱の2つを利用することで、従来の『ヒートポンプ式』の自販機よりも、さらに消費電力をおよそ3割も減らすことが可能だそうです。

『学習省エネ機能』

さらに冷蔵庫のように自販機内全体を冷やすのではなく、すぐに売れる商品だけを部分的に冷やすことで、消費電力を減らしています。
どの位の量を冷やしたり温めたりするのかは、内蔵されたマイコンが売れゆきなどから判断します。
これを『学習省エネ機能』といいます。

(2017/5/4放送分より)

スズキ・ハッピーモーニング 鈴木杏樹のいってらっしゃい

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