カラオケは何の略語?【鈴木杏樹のいってらっしゃい】
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意外と知らないあの言葉の語源
『演歌』
日本の歌のジャンルの1つに『演歌』があります。
元々は『演説歌(えんぜつか)』の略語だといわれています。
明治時代の自由民権運動をキッカケに生まれたのが、始まりとされています。
当時の政府への批判を歌にしたもので、血気盛んな若者達がその主義主張を歌にして、街頭で歌っていたそうです。
その後、時代とともに『演説歌』は、政治の色が薄くなって、悲しい恋愛や男女の胸の内を歌うようになりました。
そんなところから“艶(つや)の歌”と書く『艶歌(えんか)』とも呼ばれるようになったそうです。
現在の『演歌』も男女の恋愛が歌われているものが多いので、『演説歌』のイメージとはかけ離れています。
『カラオケ』
音楽といえば『カラオケ』という言葉があります。
“曲の伴奏だけを演奏して、これに合わせて歌えるようにした機械。またはこの機械を使って歌うこと”という意味がありますが、『空(から)のオーケストラ』という言葉の略語です。
そもそも『カラオケ』は音楽業界の用語で、歌手の方が練習する時や、レコーディングの時に使う、伴奏だけを録音したテープやレコードのことを『カラオケ』と呼んでいました。
『カラオケ』の“カラ”は“空っぽ”から来た言葉なんです。
それが1971年(昭和46年)に神戸で、バーやスナックでお客さん用のカラオケ装置が登場して以来、全国的に広まったことから、『カラオケ』という言葉も一般的に使われるようになりました。
(2017/4/26放送分より)
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