ご存知ですか?日本のカーネーションの父と母【鈴木杏樹のいってらっしゃい】

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カーネーションが日本でも、栽培や生産が行われるようになったのは、明治時代になってからです。
1909年(明治42年)、アメリカから帰国した澤田さんという方が、東京でカーネーションの栽培を始めました。
ところがなかなか上手くいかず、澤田さんはその3年後に亡くなってしまいました。

そんな澤田さんの思いを引き継いで、1910年(明治43年)に土倉龍次郎(どくら・りゅうじろう)さんが、同じく東京でカーネーションの栽培を始めて、ついに栽培技術を完成させました。
さらに、数多くの品種を生み出すことにも成功しましたが、そのノウハウを独占せずに公開したことからカーネーションの生産が広まっていきました。
その功績から土倉さんは“日本のカーネーションの父”と呼ばれています。

そんな土倉さんに対して“日本のカーネーションの母”と呼ばれているのが、犬塚卓一(いぬずか・たくいち)さんです。
犬塚さんはアメリカで、カーネーションの栽培を学ばれた後、1925年(大正14年)に帰国した後、東京に温室を作ってカーネーションの近代的な栽培技術を確立しました。
土倉龍次郎さんは生物を遺伝的に改良する“育種”に秀でていて、犬塚さんは“栽培”に秀でていたそうです。

他にもたくさんの方々の努力によって、カーネーションの栽培が日本でも根付くようになりました。
2015年の資料によりますと、カーネーションの生産量が一番多いのは長野県で、シェアは約2割。その次が愛知県です。

(2017/5/9放送分より)

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