南極・昭和基地ではお正月に何を食べるのか

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南極地域観測隊に同行中のフジテレビ・大塚隆広記者が1月2日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。南極での年越しや取材内容についてレポートした。

南極・昭和基地ではお正月に何を食べるのか

昭和基地に接岸するしらせを出迎える隊員ら=2022年12月24日(南極観測隊同行記者撮影) 写真提供:共同通信社

南極のお正月

飯田)南極のお正月というのは、どのようなものなのですか?

大塚)いま、南極の昭和基地にいます。お正月は昭和基地に接岸している観測船「しらせ」で、観測隊員やしらせの乗員である自衛隊員の皆さんと一緒にお祝いしました。しらせの料理はとても美味しくて、12月31日の夜は年越しそば、そして1月1日はおせち料理が出ました。

飯田)そうなのですね。

大塚)豪華でした。未明には艦橋の近くに小さな手づくりの除夜の鐘が設置されて、皆さんと鐘をつきました。寒かったですけれど、皆さん楽しそうに鐘をついていました。

飯田)いま南極は夏になるのですか?

大塚)南極はいまの季節がちょうど夏になります。夏の季節を利用して昭和基地に必要な建物を建てたり、解体作業をします。土木や設営作業を行うために、観測隊とともに夏隊という形で、建設会社の方や設営に関わる人たちも南極に来て作業する期間に該当します。

夏の昭和基地は0度~マイナス10度

飯田)夏といってもそれほど暖かいわけではないと思いますが、気温はどのくらいなのですか?

大塚)南極はおまんじゅうのような形をしていて、沿岸部から中心部にいくほど標高が高く、寒くなります。昭和基地は沿岸部にあるので、だいたい0度~マイナス10度です。私が行った内陸部の方ではマイナス20度以下になり、いちばん中心部へ行くとマイナス90度近くまで気温が下がります。

飯田)そんなに下がるのですね。何日くらいかけて内陸部へ行かれたのですか?

大塚)今回、南極大陸に上陸してから11日目になりますが、到着してすぐ昭和基地から50キロほど内陸にある「H15」という観測拠点に、研究チームと同行取材をさせていただきました。そこは標高が1000メートルくらいで、足元の氷の厚さは2000メートル程度あるところでした。

アイスコアを採取して温暖化の影響を調査

飯田)そんなところで何を研究するのですか?

大塚)一面が雪と氷の世界です。私が今回同行した研究チームは南極の氷……「アイスコア」と呼ばれるものですが、アイスコアを掘削して採取したりします。あとは「断面観測」と言いますが、穴を掘って雪から氷に移り変わる氷の板のようなものを探し、温暖化による影響などを調べる調査をされていました。

飯田)やはり温暖化の影響が出てきているのですね。

大塚)そうですね。今回はちょうど研究チームが私の目の前でいろいろな調査をなさっていて、詳しくは日本に持ち帰っていろいろ調べるのですけれども、研究者の方は「これまでにない、雪が解けている現象が見られたので、気候変動なのか温暖化なのかをこれから日本に持ち帰って調べたい」とおっしゃっていました。

飯田)気候変動なのか温暖化なのかを。

大塚)これまでは、寒いところなので雪が解けたりしないのですけれども、暖かい風がきたからかどうかはわかりませんが、「南極の内陸部で雪が解ける現象があったのではないか」というモノグラムが見つかったと、研究者の方がおっしゃっていました。

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