キャスターの辛坊治郎が1月19日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。JR東日本が新卒の初任給を引き上げることを発表したことに触れたうえで、日本の賃金水準について「毎年10%上げても中国に追いつかない」と指摘した。
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※イメージ
JR東日本は、新卒の初任給の引き上げを発表した。総合職の大卒は8000円引き上げ、23万3630円になる。また、これまでにJR東日本の社員として働き、自己都合で退職した人を対象とした再雇用制度「ウェルカムバック採用」も開始する。
辛坊)日本経済が長年、低迷しているうえに、このところの円安です。1ドル130円前後で換算したときの日本の賃金は、シンガポールや香港に抜かれています。韓国、台湾にも抜かれると予測されています。また、中国の都市部で働く管理職賃金と日本の管理職賃金を比べると、中国のほうが1.5倍くらい高いです。そうなると、毎年10%ずつ賃上げしていっても、中国には追いつかないと思いますね。
世界は無理でも、せめてアジアの中ではナンバーワンかナンバーツーくらいの賃金水準になりたいと、皆さんが思っているでしょう。しかし、こうした状況では、とても無理でしょうね。JR東日本は総合職の大卒初任給を8000円引き上げて23万3630円にするそうですが、かなり切ない数字です。