東海大学教授の金慶珠(キム・キョンジュ)氏が1月24日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。韓国の最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)党代表に大規模な不正疑惑がかけられていることに触れ、「韓国政治は(アメリカの動画配信大手)ネットフリックスの政治ドラマよりも桁違いにすごい」と指摘した。
辛坊)韓国の国会は現在、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領を支える「国民の力」が少数与党、「共に民主党」が最大野党であるため、「ねじれ」が生じています。2024年4月の総選挙で、このねじれは解消される可能性があるのでしょうか。
金)私は、ねじれが解消される可能性が非常に高いと思っています。なぜなら、世論は移り変わる微妙さがありますが、バランスを取ろうともします。つまり、「ねじれが極端すぎて法案が通らないから、もう少しバランスを取る必要がある」と世論の揺り戻しが生じると考えるからです。もう1つには、最大野党「共に民主党」の党代表である李在明(イ・ジェミョン)氏をめぐる不正疑惑がいくつも持ち上がっているからです。
辛坊)李氏をめぐるスキャンダルは、ハリウッド映画並みにかなり大規模なものですよね。聯合ニュースによると、李氏は市長時代に複数の大企業に対し、自身がオーナーを務めたプロサッカーチームに計約170億ウォン(約18億円)の後援金を出させ、見返りとして各種許認可などで便宜を図ったとする第三者供賄容疑が持たれています。
金)ネットフリックス(のオリジナルドラマ)「ハウス・オブ・カード 野望の階段」は、ホワイトハウス周辺で起きるパワーゲームが描かれて話題になりましたが、韓国政治は桁違いにすごいですよ。例えば、朴槿恵(パク・クネ)元大統領の弾劾劇なども、映画やドラマの格好の題材になると思います。李氏の不正疑惑も同様です。李氏には不正疑惑があるとともに、ものすごい手腕があり党代表に上り詰めたストーリーもありますからね。
韓国の時代劇も見て面白いですけれども、韓国政治を映画やドラマにしたら本当に面白いだろうなあと思います。政治が面白いというのは良くないことかもしれませんが、日本政治のように全くつまらないほうが安定しているのでしょう。とにかく、韓国の政治はスペクタクルでダイナミックです。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)