長野・小谷村の雪崩 死亡男性はスキー元世界王者 「雪崩は世界一のスキーヤーでも防げない」辛坊治郎が指摘

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キャスターの辛坊治郎が1月31日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。長野県小谷村の栂池高原スキー場のコース外で発生した雪崩に巻き込まれ死亡した2人の外国籍男性のうち1人の身元は、フリースタイルスキーの元世界選手権王者・カイル・スメーン氏であることが判明したことをめぐり、「雪崩は世界一のスキーヤーにもどうすることもできない」と指摘した。

長野・小谷村の雪崩 死亡男性はスキー元世界王者 「雪崩は世界一のスキーヤーでも防げない」辛坊治郎が指摘

心肺停止で見つかった人を車両に運び込む長野県警の警察官ら 撮影:2023年1月30日午後5時14分、長野県小谷村 写真提供:共同通信社

辛坊)多くの人が当初、感じたであろう印象と事実の乖離が大きすぎるニュースがありました。長野県小谷村のスキー場のコース外で1月29日に発生した雪崩に2人が巻き込まれ死亡した事故です。最新の報道では、死亡した2人のうち1人がフリースタイルスキー元世界選手権王者の米国出身男性であることが判明しました。元世界王者ということは、世界一スキーが上手い人ということですよ。しかも、長野県観光機構から補助金を得て、現地で撮影した写真を提供する約束で滑っていたそうです。

事故発生当初、大半の報道は「日本に来た外国人が無謀にも整備されていないバックカントリーを滑って雪崩に巻き込まれた」というようなニュアンスの論調でした。しかし、実態は全く違ったわけです。元世界王者が仕事で現地に入っていたことは、地元の関係者なら知っていたはずですよね。にもかかわらず、当初は一切報道されず、素性や事情が判明したのはアメリカ発の“逆輸入報道”でした。

今回のニュースでよく分かったのは、世界一のスキーヤーでも雪崩の恐ろしさは防げないということです。また、予測もできないということでしょう。元世界王者であれば、天候の急変や周囲の状況も分かっていたはずです。

スキー上級者は圧雪したコースよりも、新雪がある山の中のバックカントリーを好む傾向があります。そうしたコース外で事故が起きると、一般的には「迷惑だ」という声があがります。しかし、ボーっとニュースに触れていると、最も肝心なところが白紙のままになりかねないということを今回の一連の報道が教えてくれます。曖昧な情報でコラムなどを書いていた人たちは反省しなければならないと思います。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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