作家で自由民主党・参議院議員の青山繫晴が2月9日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。アメリカ開催の予定で調整されている日米韓外務次官級協議について解説した。
日米韓外務次官級協議を調整、徴用工問題について協議か
韓国の聯合ニュースによると、韓国外交部の任洙奭(イム・スソク)報道官は2月7日の定例会見のなかで、日米韓の外務次官級協議開催に向け日程を調整中で、開催地はアメリカになる予定だと発表した。尹錫悦政権発足後、2022年6月にソウル、10月に東京で開催され、今回はアメリカで開催予定。3回目となる。
飯田)旧朝鮮半島出身労働者、いわゆる徴用工問題ですが、韓国が財団からお金を出すのかどうかということまで言われています。そもそも、こういったことがあったのかどうか。
軍艦島では朝鮮半島出身者も日本人も同じ労働条件で働き、子どもたちは同じ学校で学び、同じように祭りを行い、平等に暮らしていた
飯田)青山さんは通称「軍艦島」と呼ばれている、長崎県の端島に行かれたそうですね。
青山)私1人ではなく、自由民主党の衆参両院の現職議員でつくる議員集団「日本の尊厳と国益を護る会」(略称「護る会」)の有志と行きました。国会中なので私含め、国会日程と重なっていない人だけで軍艦島に向かいました。
飯田)「日本の尊厳と国益を護る会」の有志の方たちと。
青山)長崎市内の港から船に乗ろうとしたとき、あの島で暮らした、あるいは働いておられた関係者の方々が、「護る会歓迎、頑張ってください」という意味の紙を持って集まっておられたのです。皆さん、ご高齢の方たちです。それだけで内心、涙が出そうになりました。
飯田)かつて軍艦島にいらっしゃった方々が。
青山)当時は日韓併合時代ですけれども、朝鮮半島出身の方と日本人が同じ労働条件で、子どもたちは同じ学校で学び、同じように祭りを行い、病院に通うのも平等で、全部が平等だったわけです。
「軍艦島」が世界遺産に登録されると、韓国が「朝鮮半島労働者が虐待された」と嘘の嫌がらせを始めた
青山)しかし、日本の産業革命遺産として世界遺産に登録されてから、韓国が突如、嘘の嫌がらせを始めたのです。朝鮮半島労働者が虐待されたと言ったり、『地獄島』という日本で公開されない酷い映画をつくって抗議した。大まかな内容のものを観ましたが、嘘ばかりなのです。
飯田)その内容が。
青山)だいたい現地施設と全然似てもいない。しかも、そういう韓国の動きによって、ドイツの新聞で「1000人の朝鮮半島出身労働者が殺されて海に投げ込まれた」という記事も出ました。でたらめも激しい。先日お会いした方たちのように、実際に働いた方々の名誉や誇りも傷ついているのです。
NHKドキュメント『緑なき島』
青山)NHKが『緑なき島』というドキュメントを流したのですが、「軍艦島」(端島)ではない炭鉱とみられるところで撮影されているのです。端島の炭鉱は整備されていて、背が立つところが中心であり、安全装備も当時としては最高水準だったのに、そのドキュメントでは人が上半身裸で這いつくばって作業しているのです。おそらく、まったく違うところの廃坑のなかで、私は俳優が演技しているのではないかと思っています。顔が白いのですよ。炭鉱で働いていたら、顔が白いまま出て来られるわけがないので、短時間の撮影だろうと思います。
飯田)違う炭鉱で撮影されている。
青山)それを国会の総務委員会で質問し、護る会のメンバーもたくさん質問しました。でも、NHKは頑として認めないのです。 そういう状況を打ち破るため、現地にみんなで行きました。朝鮮半島出身の方も日本人も、平等に働いていたという証拠になるような建物群は、崩れたりしているけれど当時のまま残っていて、それを確認することができました。
「軍艦島」は日本の誇り ~韓国が嘘を言うことをやめない限り、日韓関係の正常化は難しい
青山)記者会見も開いたのですが、護る会が記者会見を行っても、記者は来るけれど報道されないのです。私たちの同胞で、高齢なのですが、杖をついて軍艦島に一緒に上がってくださる方もいました。
飯田)杖をついて。
青山)皆さんが「初めて味方が現れた」と喜んでくださったので、私たちの気持ちも昂りました。でも、本当の味方は主権者なのです。
飯田)そうですね。
青山)幸いだったのは、どなたでも軍艦島に行けることです。思った以上にたくさんの人が軍艦島を訪ねています。管理が長崎市なので市の職員が入り、普段は入れないところも安全を確認し、よく配慮した上で見せていただきました。
飯田)普段は入れないところへ。
青山)その跡を見れば、仲よく暮らしていたことがわかりますよ。これは日本の誇りであり、だから登録されたのです。虐待の島だったら登録されるわけがありません。
飯田)日本の誇り。
青山)佐渡金山の問題なども絡んでいるのですが、慰安婦問題など、全部につながることです。私は「応募工」と言っているのですが、「徴用」は敗戦前の短い期間に起きただけで、しかも、日本人に対しても同じですからね。だから私はあえて「応募工問題」と言っています。これがどういう形で決着しようとも、嘘で日本をおとしめることが終わらない限りは、例えば貿易で特別扱いとなる「ホワイト国」には絶対戻してはダメです。
飯田)韓国を。
青山)外務省と経産省にそれを強く言いましたし、総理にも直接、電話で言いました。外務大臣にも直接言いました。「そんなことはしません」という答えをいただいています。韓国が嘘をやめない限り、日韓関係の正常化は無理です。
回復すべき名誉があるのであれば、正々堂々と議論するべき
飯田)国と国との関係も、人間と人間との関係と同じで、真偽の問題になってきますものね。
青山)嘘をつくことで、韓国の国民にどんな利益があるのですか? 日韓併合時代を顧みてもプライドが傷つくということであれば、嘘ではなく、正々堂々と議論し、その上で回復すべき名誉があるのであれば、回復させたらいいのです。
飯田)正々堂々と議論して。
青山)嘘を言ってしまうと、その嘘を韓国の若い人もみんな信じ込んでしまいますからね。付き合うのは大変ですよ。中国の人もそうですけれど、幼児教育で叩き込まれているから、若い人ほどそうなってしまう。しかし今後、日本とこういう状態になって、韓国や中国の国民にどんなメリットがあるのですか? 話が逆でしょう。
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