中国人が日本の無人島を購入 「領土が拡張」と中国SNS 「認識が間違っている。これが中国のSNS」辛坊治郎が一蹴

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キャスターの辛坊治郎が2月13日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。中国人の30代女性が沖縄本島北方の無人島、屋那覇島(やなはじま)の一部を購入したことに対し、中国のSNSで「領土が拡張した」と盛り上がっていることをめぐり、「認識が間違っている。これが中国のSNS」と一蹴した。

中国人が日本の無人島を購入 「領土が拡張」と中国SNS 「認識が間違っている。これが中国のSNS」辛坊治郎が一蹴

屋那覇島

30代の中国人女性が交流サイト(SNS)に「日本の無人島を買った」と投稿し、中国で「領土が増えた」などと注目を集めている。投稿によると、購入したのは沖縄本島北方の無人島、屋那覇島(やなはじま)で、中国メディアに対し、女性は親族の会社名義で島の土地を購入したと説明しており、登記上の所有権移転の記録と一致しているという。女性は1月末、島への初上陸の様子を映した動画を投稿し、中国のSNSでは島の所有をうらやむ声のほか、「中国領土が拡張した」というコメントが見られた。島がある伊是名村(いぜなそん)役場によると、会社が所有したのは島の半分ほどで、観光客が訪れる砂浜の大部分は村の所有だという。

辛坊)中国のSNSでは「中国領土が拡張した」と盛り上がっているようですが、認識が間違っています。日本人が外国の土地を買っても日本の領土が広がるわけではないのと同じで、中国人が日本の土地を買ったからといって中国の領土が拡張するわけではありません。バブル経済の当時、日本人がアメリカ・ニューヨークでマンハッタンの土地を次々に購入しましたが、日本では「日本の領土が拡張した」などという言い方はしませんでした。そのあたりの違いが、中国のSNSならではという感じがします。

日本では、安全保障上の問題がある土地に関しては、外国人の土地所有に一定の制限があります。しかし、制限がない土地に関しては自由に売買できます。今回、中国人女性が一部を購入した屋那覇島は、沖縄という安全保障上で微妙な場所ではありますが、制限がないため、外国人が土地を買うのは勝手だということになります。ですから、今回のことは過剰反応すべき事案ではないような気がします。

ただ、このように中国人が簡単に日本の土地を買えるのは、中国の経済力が上がっているうえ、日本の円が安くなっているという背景があることを忘れてはいけません。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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