ジャーナリストの須田慎一郎氏が2月14日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演し、辛坊と対談。日本人の特殊詐欺グループが拠点とするフィリピンやタイをめぐり、「共通するのは法執行機関がかなり腐敗していること。特にフィリピンは警察が営利誘拐をやっているような国だ」と解説した。
全国で相次ぐ強盗事件の指示役が関与した疑いがある特殊詐欺グループをめぐり、フィリピン当局が国内の拠点を一斉摘発した際に、逃走したメンバーが数十人に上ることが分かった。また、主犯格とみられる渡辺優樹容疑者が2017年にタイでも特殊詐欺を行っていた疑いがあるという。
辛坊)この強盗事件は全体像も詳細もまだよく分かりませんね。また、特殊詐欺事件との関連性もよく分かりません。
須田)特殊詐欺事件に関しては、2019年には逮捕状が出ていました。ですから、今回はとりあえずその逮捕状を執行した形です。
辛坊)渡辺優樹容疑者らが犯罪に関わっていたことやフィリピンに逃げていることも分かっていたのなら、その時点で身柄を抑えていれば、その後に発生した東京都狛江市の強盗殺人事件などを防げたのではないですか。
須田)ただ、日本とフィリピンは「犯罪人引き渡し条約」が結ばれていませんからね。
辛坊)しかし、今回はマルコス大統領訪日の手土産のような形で渡辺容疑者ら日本人4人が強制送還されました。
須田)超法規的措置ですよね。一方で、既に30人を超える「かけ子」と呼ばれる者たちが日本に強制送還されています。
辛坊)2019年にタイで日本人の特殊詐欺グループが摘発されましたね。今回の事件と関係あるのですか。
須田)関係あります。いずれにしても、フィリピンやタイに共通しているのは法執行機関がかなり腐敗していることです。賄賂をもらって、やりたい放題です。特にフィリピンは警察が営利誘拐をやっているような国で、何でもありです。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)