ニッポン放送「すくすく育て 子どもの未来健康プロジェクト」(3月5日放送)に、経済的困難を抱えた子どもたちに学習支援や居場所の支援を行う認定NPO法人「Learning for All」代表・李炯植が出演。「こども家庭庁」に対する期待を語った。
淵澤由樹(アシスタント):李炯植さんは昨年(2022年)8月に、政府の「こどもの居場所づくりに関する調査研究」の検討委員に選出されました。お気持ちはいかがですか?
李:国の委員に選んでいただくのは初めてだったので、とてもうれしかったです。生活困窮世帯のお子さんや、虐待されているお子さんの対策に力を入れていた時期だったので、現場の声を届けられることがうれしくもあり、緊張もしました。
淵澤:そして、いよいよ「こども家庭庁」が4月1日に創立されます。期待することを教えてください。
李:「こどもまんなか社会」を謳ってくれています。社会全体で子どもを真ん中におき、いい社会にするという気運がかなり高まっています。子どもの権利が真ん中に置かれ、子どもたちの声からどういう社会をつくっていけばいいのか、本質的な問いを投げかけていく。そんな「こども家庭庁」になって欲しいと思います。そのためには、あらゆる縦割りを打破していただきたい。大人の都合は、子どもには関係ありません。「子どもたちが幸せになるために社会がどうあるべきか」という想いが、社会を動かしていくのではないかと思います。
自見はなこ:李さんのご家庭では、2021年にお嬢さんが誕生しました。子育て真っ盛りだと思いますが、同じように現在子育て中のママやパパへ、メッセージをお願いいたします。
李:皆さん大変だと思います。「こんなに熱を出すのか」「こんなに夜泣きするのか」と、衝撃的な日々です。でも、子どもの成長や笑顔を見たら、辛い気持ちは一瞬で吹き飛ぶと思います。ただ、無理はしないでください。子育ては社会全体で行うものだと思うので、「疲れた。しんどい」と感じたときは自分だけで頑張り過ぎずに、社会の方々を巻き込む形で、一緒に子育てしていければと思っております。
番組情報
この番組は、子育てで日々奮闘しているママやパパ、そしておじいちゃん、おばあちゃん、ご近所さんなど、子育てに関わる皆様に、役立つ情報を提供してゆく子育て応援プログラムです。
ナビゲーター:尾木直樹 アシスタント:淵澤由樹(フリーアナウンサー)