闇の武器マーケットには中国製の武器・弾薬が溢れている

By -  公開:  更新:

ジャーナリストの須田慎一郎が3月20日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。ロシアによる使用が確認された中国製の弾薬について解説した。

闇の武器マーケットには中国製の武器・弾薬が溢れている

※画像はイメージです

ロシアのウクライナ侵略、ロシアが中国製の弾薬を使用か

ロシアが侵略を続けるウクライナの戦場で、中国製弾薬の使用をアメリカ政府が確認したことが3月18日にわかった。アメリカ政府当局者が明らかにしたもので、ロシア側が使用したとみられる。

飯田)共同通信が18日付けで伝えていますが、中国が直接供与したのか、それとも第三国を経由したのかなど、入手経路は不明とされています。アメリカ政府側は分析を進めるそうです。これが本当だったら一大事ですよね。

第三国を経由した可能性も

須田)しかし、こういうことがあって当然だろうと思います。国際的な闇の武器マーケットには、中国製の弾薬や武器が溢れかえっているのです。

飯田)そういうものですか。

須田)(ロシアとして戦っている)「ワグネル」は民間軍事会社であって、正規軍ではありませんから、闇の武器マーケットで調達することはあり得るだろうと思います。

飯田)その上、「国が関与したものではない」と言い張れてしまいますからね。

須田)第三国に売却したものであっても、その国から流れ込んだということになれば、中国政府としては責任を問われる立場から回避できるのです。

飯田)なるほど。でも、それだけまとまった量となると、闇のマーケットから調達したものだけではないだろうと思ってしまいますね。

須田)ただ、その辺りは決定的な証拠があるわけではありません。いまに始まった話ではなく、「武器商人」という言葉があるように、国際的なブラックマーケットの存在はかねてから言われていて、そこにはアメリカ製の武器も大量に流れ込んでいました。そういうものを放置したツケが、いま回ってきているのだと思います。

国際刑事裁判所(ICC)がプーチン大統領に戦争犯罪の疑いで逮捕状

飯田)国際刑事裁判所(ICC)が17日、プーチン大統領に逮捕状を出しました。「ロシアにウクライナの子どもたちを強制移送した行為が戦争犯罪にあたる」という情報も出てきました。

須田)ロシアはICCに加盟していませんから、ほとんど実効性はないのですが、例えばプーチン大統領が他国を訪問し、その国がICCに加盟していた場合、身柄拘束の義務はないけれど、身柄を拘束されるリスクを負うことになります。

飯田)ICCに加盟している国を訪問した場合。

須田)しかし、それよりもイメージ的な問題だと思います。ロシアは特別軍事作戦と言っているけれど、逮捕状が出たことで「戦争犯罪のカテゴリーに入っている」というイメージが大きくなるのではないでしょうか。だからこそ、ロシアサイドも激しく反発しているのだと思います。

「ロシア・中国側か西側か」 ~「どちら選ぶのか」を突き付けられるグローバルサウスの国々

飯田)西側の先進国はロシアに対峙することで一致していますが、いわゆる「グローバルサウス」と呼ばれる中東やアフリカなどの国々はどちらの味方をするかというところで、ロシアはやりづらくなりますか?

須田)公然とロシアとの関係を結べば、その国は西側との関係を悪化させていくことになりますからね。「どちらを選ぶのですか?」と問われる。第5世代(5G)・第6世代(6G)の通信ネットワーク規格の問題にも通じるところです。

飯田)5Gか6Gか。

須田)「アメリカを中心とする通信ネットワークのグループを選ぶのか、それとも中国を中心とする遅れた劣悪なネットワークを選ぶのか。両方は選べないぞ」という選択を、グローバルサウスの国々は突き付けられているのだと思います。

飯田)重なり合ってきますね。いろいろなことが二者択一のような時代になっていくわけですか?

須田)曖昧な考え方が許されない、二極化・分断が加速していくのだと思います。

習近平国家主席がロシア訪問へ

飯田)ロシアには習近平国家主席が訪問します。中国・ロシアを中心とする強権国家と西側というような構図が進んでいきますか?

須田)習近平氏のロシア訪問は考えられていたことです。中国としてはロシアを取り込むため、なりふり構わず入っていくのではないかと思います。

飯田)「アメリカとの関係はもういい」となるのでしょうか?

須田)関係改善は期待できないでしょうね。

番組情報

飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

番組HP

忙しい現代人の朝に最適な情報をお送りするニュース情報番組。多彩なコメンテーターと朝から熱いディスカッション!ニュースに対するあなたのご意見(リスナーズオピニオン)をお待ちしています。

Page top