辛坊治郎が3月27日(月)、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。ロシアのプーチン大統領がベラルーシへ戦術核兵器を配備する方針を示したことについて持論を述べ、イギリスがウクライナへ供与する劣化ウラン弾について詳しく解説した。
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2022年4月27日、議会関係者との会合で演説するプーチン大統領=ロシア・サンクトペテルブルク(タス=共同) 写真提供:共同通信社
『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』月~木曜日 15時30分~17時30分 生放送
ロシアのプーチン大統領は25日のテレビインタビューで、イギリスによるウクライナへの劣化ウラン弾供与に対し、ベラルーシに戦術核兵器を配備する方針を示した。
これについて辛坊は、「ベラルーシに戦術核兵器は置くが、その核兵器を使うとか発射するという権限はベラルーシには与えていないと思う。基本的に、ロシアの国内にある核兵器をベラルーシに置くだけの話」と解説。続けて「もし、使うという権限も含めてベラルーシに渡すということになると、核拡散上の大きな問題が出る。それだけ核戦争のリスクが高まる。でも、ロシアが全部の権限を持っているということならば、まあベラルーシってやっぱりロシアの属国なのねっていうだけの話」と私見を述べた。
また、ロシアがベラルーシへの戦術核兵器配備を決めた理由としている、イギリスがウクライナに供与する劣化ウラン弾についても言及。「ウランって、あまり日本人認識ないですけど、金属の一種で鉄なんかよりも倍以上、比重の重い金属なんです。戦車の装甲板をぶち抜くとかっていうときに、質量が大きければ大きいほどぶち抜きやすい。鉄なんかじゃぶち抜けないけれども、劣化ウランぐらい重い金属なら、どーんとぶち抜ける」と特徴を説明。天然のウランからは、核分裂して原発などの燃料に使える“燃えるウラン”が1%くらいしか取り出せず、残った「ほとんどが燃えないウラン(核分裂しにくいウラン)」=劣化ウランが、ものすごく重い金属で安価なことから、破壊力の強い大砲として使われると解説した。そのうえで、劣化ウラン弾は「いわゆる核兵器みたいなものとは根本的に違うもの。これを理由に、ロシアがベラルーシに戦術核兵器配備って、一言でいうとむちゃくちゃです」とロシアの動きを非難した。
■番組タイトル:ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』
■放送日時:毎週 月~木曜日 15時30分~17時30分
■パーソナリティ:辛坊治郎
■アシスタント:増山さやかアナウンサー(月~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)
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