侍ジャパンの栗山英樹監督が、4月22日(土)に日比谷公園内で開催中のニッポン放送のリスナー感謝イベント「Smile&Green やっと会えたね ニッポン放送 ラジオパーク in 日比谷2023」内で行われた『八木亜希子 LOVE&MELODY』(毎週土曜8:30~11:00)の公開生放送に出席。侍ジャパンを14年ぶりの優勝に導いた栗山監督が、リスナーからの質問に答えながらWBCを振り返った。
栗山監督の登場前から、パーソナリティの八木亜希子が「栗山監督が来たらどんな質問しよう?」という話で盛り上がるなど、集まった観客の期待を煽る。全員が今か今かと待ちわびる中、登場時間になり栗山監督が登場すると、「おめでとう!」「感動をありがとう!」と観客は大きな拍手と歓声で出迎えた。
今回、栗山監督がNPBの始球式以外で観客の前に立つのは、1か月前の優勝ぶり。「(優勝を)喜んでいただけたと思うので、言葉で伝えなくとも皆さんに(自分の思いを)感じてもらえると思っていた」と胸の内を明かしつつ、優勝時は「よくやったね」「頑張ったね」と言われることが多かったが「ありがとう」と言われることはなかったそうで、「皆さん、応援本当にありがとうございました」と改めてファンの顔を見て感謝を伝えた。
この日、栗山監督は紺のスーツに白いネクタイを纏っており、八木が「素敵ですね」と触れると、「WBSの監督に決まってから、よく着けているんです。白星のために!」と願掛けのために白いネクタイを意識的に着用していたことを語った。
そんな栗山監督とは、やはりWBCで力の限りを尽くした選手たちの話に。八木が「大谷翔平選手でも村上宗隆選手の話も聞きたいけれど……やっぱりこの方!」とリクエストしたのは、準決勝で同点3ランホームランを打った吉田正尚選手について。「正尚がいなかったら、この試合は本当にやばかった」と吉田選手を評価した栗山監督は、彼のことをクールな中にも熱い一面を抱き合わせているとも語り、レッドソックスへ決まった際にWBCのメンバーから吉田選手を外した栗山監督に対し、「メジャーも夢だったけど、日本代表も夢だったんです!」と熱く訴え、それが心に刺さったというエピソードが語られた。
そんな中、八木がどうしても聞きたかったという「アメリカとの最終決戦最終回、大谷選手が打たれて同点になり延長戦に入った場合の考え」を直撃質問。栗山監督は「同点まで翔平をマウンドに上げようと思っていました」とその時の考えを語ったが、「勝つと決めて全てのリスクを背負わないと神様は勝たせてくれないと思いました。中途半端なことをやっていたら勝たせてくれない勝負だと」「“同点になる”と不安になってしまったら、その気持ちに結果が引っ張られてしまうと僕は思っているので。さらに、“ここで決める”というメッセージは選手にも送っていますし」と“最終回で決める”という気持ちの部分も大切であったと述べた。そして「翔平にも“俺のすべてを託した”と伝えましたし」と大谷選手に絶対の信頼を寄せてマウンドに送ったと振り返った。
そんな最終決戦の場面で、栗山監督にはあの“優勝した瞬間”が見えていたという。「優勝した瞬間の映像が浮かんでいるっていうことを、1年前から記者には結構言ってたんですね。ただ、誰が投げているというのは、いろいろな選手の心の中があるから言ってこなかったですけど、まさにあのシーンをイメージしてそういう状況になったわけですから、勝つならこれしかないと」と明かした。
その他にも、リスナーから「大会は楽しめましたか?」「朝ごはんは何を食べましたか?」などの質問が飛び、束の間のファンとの交流を楽しんだ栗山監督。最後に、「野球界には若い選手がたくさんいて、経験が必要になってくると思いますけど……まだ何も考えてないです(笑)」と今後についてノープランであると語る一方、八木から「大谷選手との物語のシーズン2はありますか?」と聞かれると「世界No1になる選手だと預かって、10年後に世界一になるっていうドラマ的には素晴らしい完結って感じですよね。シーズン2はあるのかな?アリだと思います?」と観客に質問し、次なる展開の期待を煽っていた。
また、収録後の取材では、観客から「ありがとう」との声が多かったことについて「“良かったね”ではなくて“ありがとう”と言ってもらえて、選手たちが頑張った意味、苦しくても諦めない気持ちが伝わって嬉しいです。なかなか試合が終わって“ありがとう”と言われることがないのでね。逆にこちらが野球をやらせてもらって、感謝しています」と感謝を返していた。
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