作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴が4月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。韓国を「ホワイト国」に復帰させようとする官邸・外務省・経産省の動きについて解説した。
官邸・外務省・経産省が韓国をホワイト国(グループA)に戻す動きに ~2019年に除外
飯田)本日(28日)更新された青山さんのブログの表題が、「韓国をホワイト国に戻すために官邸・外務省・経産省がかつてない動きに出ました」とエントリーされています。
青山)「かつてない動きに出た」というのは、自由民主党はいま政権党なので、法案と重要政策はほぼ毎日、朝8時から部会を行っています。
飯田)毎日、朝8時から。
青山)韓国との輸出管理の問題については経済産業部会で扱うのですが、日本から韓国に出した製品が、裏で北朝鮮に流れている問題があります……私は「疑惑」と言わずに「問題」と言いましたが、4年くらい前になります。いわゆるホワイト国……いまは「グループA」と言い方が変わりましたが。
飯田)表現が変わりましたね。
青山)あまり知られていませんが、日本から外国へものを出すときに「グループA」、「グループB」、「グループC」、「グループD」とあって、グループDは北朝鮮など、日本から輸出してはいけない国なのです。
飯田)グループDが。
青山)ではグループAとは何なのかと言うと、「まったく疑いの懸念がない国」ということです。真っ白な国なので「ホワイト国」と言っていたのですが、現に問題はあるわけですよ。北朝鮮に流れるという。
韓国がホワイト国から除外されたのは「レーダー照射問題」から ~青山氏が安倍元総理に提案
青山)私の目の前にいま、金属製のマイクスタンドがありますが、これはマイクに使っているので民生用です。しかし、こういうものでも北朝鮮に流れてしまうと、ミサイル胴体の素材の一部などになってしまう。こういうものを「デュアルユース」と言いますが、その問題があるのに規制していないので、4年前、私が外交部会で(韓国をホワイト国から外すように)提案したのです。
飯田)外交部会で。
青山)すると、経産省の課長が議員会館の部屋にやってきて、「韓国をホワイト国から外すなんてできるわけがない!」と怒鳴ったのです。私は正直なところ興味津々で、「そんなに困るのか」と思いました。
飯田)なるほど。
青山)いまだから言えることですけれど、その後、安倍さんに電話しました。韓国と日本は当時、韓国海軍が自衛隊の飛行機にレーダーを照射した問題があったので、自由民主党も興奮して「断交しろ」と主張していました。
飯田)大きな問題になっていました。
青山)しかし、断交しても日本が非難されるだけですから、冷静な考えとして日韓の間柄を正常化させるために、安倍さんに「ホワイト国からの除外をお願いします」と言いました。そして、安倍さんが半年後に実現させてくれたのです。
「いまは戻してはいけない」 ~議論せず
青山)それを意味なく、再びホワイト国へ戻そうとしている。「意味なく」というのは、韓国の大統領が来日し、日韓首脳会談で「(ホワイト国に)戻せ」という話だったのですが、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は、現実には反日の動きをやめたわけではないのですよ。ですから「少なくとも、いまは戻してはいけない」という話をしているのです。
飯田)いまは。
青山)しかし岸田総理のいらっしゃる官邸と外務省は、経産省にのしかかるように圧力を掛けて「ホワイト国に戻せ」と迫っているのです。私はいま経済産業省の部会長代理なのですが、強硬に反対しました。そうしたら、経済産業部会では議論しないと言われたのです。
飯田)経済産業部会では議論しないと。
青山)「議論せず、もう決めてしまいました」と。内部告発の電話によると、きょう(4月28日)発表するということです。ただし、私たちは諦めていないので、議員グループの幹部会を開きます。護る会(日本の尊厳と国益を護る会)の幹部会です。
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