新型コロナ「5類」へ移行後も「第9波」がくる懸念は「十分ある」
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作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴が4月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。新型コロナの5類移行について解説した。
新型コロナ、5月8日から5類へ移行することが正式決定
新型コロナの感染症法上の位置づけについて厚生労働省は、5月8日に季節性インフルエンザなどと同じ5類に移行することを正式決定した。これに伴い、政府は5月8日午前0時に予定していた水際対策の終了を、ゴールデンウィークの開始に合わせて4月29日午前0時に前倒しする。
今後は自分で備えなくてはならない
飯田)正式決定は昨日(4月27日)だったのですね。
青山)私が専門とする危機管理の一環であり、感染症と関わって今年(2023年)で26年目になります。客観的に申して、これはやはり経済優先です。医師の立場から感染症に関わっている方のなかには、「第9波がくる」と言う方もいます。しかも第8波より深刻だろうという見方もあります。
飯田)そうですね。
青山)どうしても2類から5類になると、感染の拡がり具合については懸念があるので、例えば私の自宅前の内科医さんも「区別できなくなってしまうから」と戦々恐々です。
飯田)今後の感染拡大が。
青山)私はいまマスクをしていませんけれど、自分の身体とよく相談して、それぞれ自分で注意する方向に動くということです。政府から規制がかかるのではなく、自分で備えなくてはいけないのです。
第9波がくる懸念はある
青山)自分の免疫の力は簡単にはわかりませんけれど、できればかかりつけ医と相談する。かかりつけ医がいない人は、健康診断の結果なども照らし合わせて、ご自分の身体と相談して自衛するしかないですね。
飯田)自衛する。
青山)必ず感染は増えます。「第9波」がくる懸念は十分あります。第8波を上回るかどうかは、いまの段階では言えませんけれども。
「マスクをしていれば安全」ということではない
飯田)人混みに行く場合はマスクを着用したり、帰宅してすぐにシャワーを浴びるとか。
青山)私が海外の現場へ行っていたときの感染症のマスクは、「N95」よりもキツく顔に密着するマスクです。マスクは素材云々よりも、隙間から入ってくるのです。隙間がないと呼吸するときに苦しいので、長く着用することはできません。
飯田)顔に密着しているマスクは。
青山)目からも感染しますので、ゴーグルもしました。それもゴーグル跡がしっかりとつくくらい、強いものでないといけないのです。マスクをしていれば安全というわけではありません。逆にみんなマスク生活のなかで、「マスクをしていれば安全」という概念があることを心配します。
飯田)マスクをしていれば安全なわけではない。
青山)ただし、「人混みに行くな」という話をしているのではありません。私は4月30日から、アメリカの真珠湾にあるインド太平洋軍の司令部に行きますが、そのときもマスクをする予定はありません。米軍はしていないと思います。
5類移行後も「正しく恐れる」ことが大切
飯田)それよりも正しく恐れる、備えることが大事ですか?
青山)「正しく恐れる」という言葉がよく使われますけれど、正しいことは、いまも変わっていません。5類へ移行したら余計に考えなければいけません。
飯田)ウイルスは変わっていないですものね。
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