今後、日本の観光がどこまで回復するか 「ペントアップ需要」に期待
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政策アナリストの石川和男が5月9日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。今後の日本の景気について解説した。
外国人旅行者が戻ってきた
飯田)大型連休も明けたところですが、JR各社の特急や新幹線の利用者数がコロナ禍前の水準に回復したと報道されています。実感としてはいかがですか?
石川)ゴールデンウィークは休みもありましたが、出張もありまして、新幹線で東京と大阪方面を2往復しました。やはり観光客が多かったですね。特にアメリカ人が多いなと思いました。円安だからでしょうね。
飯田)なるほど。日本に来ると得になるから。
石川)日本に来てお金を落としてもらうのはいいことだと思います。
今後、日本人の観光がどこまで回復するか
飯田)発表しているJR各社も、これからインバウンドも来るし、業績アップを期待しているようですね。
石川)世界各国もそうだと思うのですが、日本は政府が自粛という言葉で締め付けていたではないですか。その反動もあるのかなと思います。そのために数字が上がったところもあるのではないでしょうか。
飯田)いままで使うに使えなかったお金や機会が、ようやく「いまなら行けるぞ」という感じになっていますよね。
石川)外国からもたくさん来ているので、その意味では、コロナ禍前よりも観光に対する勢いが増えていると感じます。いまは日本人よりも外国人観光客の方が多いと思うので、これから我々日本人の観光がどこまで回復するのかに期待したいですね。経済がよくなればお金も回るので、いい循環になってくれればいいのですが。
ペントアップ需要に期待
飯田)日銀の政策決定会合がゴールデンウィーク前にありました。そこで出てきた見通しのペーパーを見ると、「ペントアップ需要」という言葉を使って期待しています。「ここで経済が回っていったらいい」という話が出ているようです。
石川)やりたいことができなかった期間が、2020年4月に安倍元総理が緊急事態宣言を出した辺りから始まりました。その後、安倍元総理、菅元総理、岸田総理という3人の総理大臣を我々は見てきていますが、自粛も含めて「コロナで嫌だな」という期間も長くありました。それがようやく解き放たれて、ここでジャンプして欲しいなと思います。
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