コロナ「フェイクニュース」YouTube動画100万本以上削除 「危険だ。民間企業が言論の自由を奪える」辛坊治郎が警鐘

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キャスターの辛坊治郎が5月24日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。アメリカIT大手グーグルの日本法人が、動画投稿サイトのYouTubeで新型コロナウイルス感染症に関するフェイクニュースを約1年半で100万本以上削除したと発表したことを巡り、「危険だ。民間企業が言論の自由を奪える」と警鐘を鳴らした。

コロナ「フェイクニュース」YouTube動画100万本以上削除 「危険だ。民間企業が言論の自由を奪える」辛坊治郎が警鐘

※イメージ

グーグルの日本法人は、YouTubeで新型コロナ感染症を巡るフェイクニュースを約1年半で100万本以上削除したと発表した。AI(人工知能)の機械学習と人による審査で誤った治療法や虚偽情報と認定したものを削除した。

辛坊)このニュースは良い話のように思えます。フェイクニュースを誰もが簡単につくれる時代ですから、AIが常に監視してフェイクニュースを指摘、削除してくれるのは、確かに良いことです。しかし、その半面で恐ろしいと思うことがあります。

私の知人たちがYouTubeで新型コロナに関し、かなり異端ではあるのだけれども、まともな話を発信していたにもかかわらず、次々にそのチャンネルが閉鎖されていった時期があります。つまり、AIによる監視で「これは一般論と違う」と判断されると、フェイクニュースと認定されてしまったということです。これは、グーグルという民間会社が、何が正論で、何が異論かを判断するという役割を持つのと同じです。ですから、使い方を誤ると、民間企業が言論の自由を奪ったり、異論を封じたりできる恐れがあります。

この番組でも、出演していただいたゲストの発言内容が、一般論や通常の学説とは違ってはいるのだけれども、「そういう意見もあるよね」と思えるケースがあります。そうした意見は決してフェイクニュースではありません。ところが、このニュースによると、そうした意見もフェイクニュースだと認定される恐れがあるということになります。良いことのように報道されていますが、危険なニュースだという感覚を私は持っています。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

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