レーダー照射問題は先送りも「そんなに角を突き合わせる必要はない」辛坊治郎が解説 日米韓データ共有で対北包囲網

By -  公開:  更新:

キャスターの辛坊治郎が6月6日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。韓国海軍艦艇による海上自衛隊機への火器管制レーダー照射問題の解決が先送りされる中、日本、アメリカ、韓国の3カ国が北朝鮮の弾道ミサイル発射に関するデータをリアルタイムで共有する仕組みの本格運用に合意したことを巡り、「日本は韓国に対し、そんなに角を突き合わせる必要はない」と解説した。

レーダー照射問題は先送りも「そんなに角を突き合わせる必要はない」辛坊治郎が解説 日米韓データ共有で対北包囲網

会談前に笑顔で握手を交わす浜田靖一防衛相(左)とオースティン米国防長官(中央)、韓国の李鐘燮国防相 =2023年6月3日、シンガポール 写真提供:産経新聞社

日本、アメリカ、韓国による3カ国の防衛相会談がシンガポールで行われ、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を受け、発射に関するデータをリアルタイムで共有する仕組みについて、年内に本格的な運用を開始することで合意した。浜田靖一防衛相とアメリカのオースティン国防長官、韓国の李鐘燮国防相がアジア安全保障会議にあわせて話し合った。

辛坊)今回の合意は、日韓関係の側面から見ると、日本の保守系メディアからの評判は良くないですね。2018年に発生した、韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊哨戒機への火器管制レーダー照射問題の解決が先送りされていることに対し、日本の保守系メディアは「韓国からの謝罪もないまま、物事を先に進めるのはいかがなものか」と批判しています。

ただ、今回の合意による日本のメリットはとても大きいです。北朝鮮はここ数年、ミサイルを乱射していますが、発射直後のデータは韓国のほうがはるかに高精度だからです。これには物理的な理由があります。地球は丸いですから、地平線、水平線のはるか先にある北朝鮮から発射されたミサイルのデータは、北朝鮮に近い韓国の精度が日本より高いのは当たり前です。日本にとって、発射直後に精度の高いデータを得られることは、安全保障上で大きなメリットがあるといえます。

では逆に、日本が韓国に提供できるデータは何でしょう。それは、ミサイルが一定以上の高度まで上がり、日本が観測できる状況になってからのものです。ところが、そうしたデータは韓国にとってほとんど価値がありません。なぜなら、ミサイルは既に韓国領内に落下しない状態だからです。ですから、今回の合意によって日韓両国のどちらにメリットがあるかといえば、明らかに日本です。簡単にいえば、日本にとっては見えなかったところが見えるようになるわけですからね。

現在の韓国政権は、いわゆる徴用工訴訟問題の解決をはじめ、日韓の両国間で懸案となっているさまざまな問題で、日本にいわば譲歩する姿勢をとっています。今回の合意についても、日本がよりメリットを得られるわけです。私の感覚としては、冷静に考えれば、日本は韓国に対し、そんなに角を突き合わせる必要はないという気がしますよ。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

Page top