ウクライナ巨大ダム、攻撃され決壊 「全ての責任はロシアにある」辛坊治郎が非難 

By -  公開:  更新:

キャスターの辛坊治郎が6月7日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ロシアが占領するウクライナ南部ヘルソン州にあるダムが攻撃され決壊したことを巡り、「全ての責任はロシアにある」と非難した。

ウクライナ巨大ダム、攻撃され決壊 「全ての責任はロシアにある」辛坊治郎が非難 

ウクライナのゼレンスキー大統領が6日にツイッターで公開した、破壊されて決壊した同国南部のダム=2023年6月6日 AFP=時事 写真提供:時事通信

ロシアが占領するウクライナ南部ヘルソン州にあるダムが何者かに攻撃され、決壊した。下流域の町は冠水し、一部の地域では住民が避難している。ロシアとウクライナの双方が、相手の攻撃でダムが破壊されたと非難。こうした中、国連のグテレス事務総長は「国連の独自の情報はない」とした一方、「ロシアの侵攻の結果だ」と強く非難した。

辛坊)決壊したのは、ドニエプル川に建造されたダムです。攻撃したのはロシアとウクライナのどちらなのか-。

川の東側には相当数のロシア兵が駐留していたと推測されます。恐ろしいのは、ダムの決壊により、そのロシア兵が埋めたであろう多数の地雷が流された可能性があることです。

ただ、ダムの決壊がウクライナ側にメリットがないかというと、そうでもないかもしれません。川の東側にいた多くのロシア兵が流された可能性があるからです。また、ロシア兵が掘った塹壕も水没した可能性もあります。

とはいえ、ダムの決壊がロシアとウクライナのどちらにメリットが大きいかというと、今のところはやはり、ウクライナが簡単に川を越えられなくなったという点で、ロシアのほうが大きいというのが一般的な見方です。決壊したダムはロシアが実効支配している場所にあります。そうした重要なインフラ設備に、そう簡単にウクライナが工作員を送り込んで爆薬を仕掛けられるとは思えません。また、ミサイルで攻撃されたという痕跡もありません。一方、実効支配しているロシアであれば、爆破は容易にできます。

ちなみに、ロシアには“前科”があります。第2次大戦中に、旧ソ連の最高指導者だったスターリンがダムを爆破し、下流の住民が大勢亡くなっています。ですから、スターリンがしたことをロシアのプーチン大統領がしてもおかしくないという見方もあります。これは偏見に満ちているという人もいるでしょうが、史実に基づいていることでもあります。

いずれにせよ、現段階ではダムを攻撃したのがロシアなのかウクライナなのか、白黒はついていません。とはいえ、国連のグテレス事務総長が口にしたように、そもそもロシアがウクライナへ侵攻していなければ、こうした事態にはなっていません。私は断言しておきます。全ての責任はロシアにあります。

番組情報

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!

月~木曜日 15時30分~17時30分 

番組HP

辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)

Page top