ボートレース・野田昇吾 懐かしくも過酷な養成所の思い出
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6月26日(月)元アーティスティック日本代表・青木愛がパーソナリティを務める「青木愛 スポーツ to you」(ニッポン放送・毎週月曜21:00~21:30)が放送。
ゲストは野田昇吾。
1993年福岡県生まれ。2015年にドラフト3位で埼玉西武ライオンズに指名され入団。2年目に若手有望株を集めた日本代表に選ばれ国際大会でも活躍。3年目にはチームの優勝に貢献した。2020年引退。翌年からボートレーサーの養成所に入り、去年11月ボートレース戸田でデビュー。現在は埼玉支部に所属している。
まず野田が語ったのは養成所時代のエピソード。
青木:私、取材で養成所に2回行ったんですけど、めっちゃ厳しいですよね?朝から乾布摩擦みたいなのをして。さらに起床時間が決まっているから目が覚めてもそれまでは寝てないといけないんですよね?
野田:6時にブザーが鳴るのですが、5時55分くらいに鳥の鳴き声みたいなのが放送で鳴り出すんですよ。みんなそれで目が覚める。5分前だぞ、って知らせです。6時のブザーが鳴るまではベッドから出ちゃダメなので。
青木:その起きる瞬間の現場にいたんですけどブザーが鳴った瞬間、バサーッという音が聞こえて。起きてすぐ布団とシーツを畳みますよね。角と角をピッタリ合わせて。それから中庭みたいなところに集まって。
野田:29歳ながらやっていました。
青木:若い子もけっこういるんですか?
野田:中学を卒業した子から、だいたい一番上でも22,23歳。僕はだいぶ年上でしたね。
青木:何が一番養成所でキツかったですか?
野田:やっぱり、時間を決められていることじゃないですか?一日のスケジュールが完全に決まっているので。それに応じて動いていくというのが一番キツかったです。
さらに野田はボートレーサーの年齢に関する意外な話も披露してくれた。
野田:まだデビューして半年なんですけど、50,60歳くらいのベテラン選手に最初はなんで負けるのかな?と思っていました。でもやっぱりうまいんですよ。感覚がすごくて。普通のスポーツだったら若い人の方がパワーがあるので勝つじゃないですか?ボートレースは逆。経験を積んでいる人の方がさばきがうまかったりして。
青木:ボートレースのピークの年齢みたいなのはない、ということですか?
野田:ないですね。今最年長の方で76歳の方がいます。
青木:76歳!?私もボートに一緒に乗せてもらったことがありますが、めちゃくちゃ体幹を使いません?振られるし波にバンバン打たれるし、直で膝とか腰に来るから、普通の76歳の方じゃ腰とかやばいと思うんですけど。ちなみにボートレーサーの体脂肪は?
野田:ぼくの体脂肪率は5~6%くらい。でもまだまだ筋肉が重たいんですよね、筋肉が軽い人より。もともと筋肉なくて痩せている人が多いので。
青木:ボートレーサーに無駄な筋肉はいらないということなんですね。
番組情報
元シンクロナイズドスイミング(現・アーティスティックスイミング)代表で北京オリンピック出場経験もあり、現在はキャスターやモデルなど多岐に活躍の場を広げる青木愛がパーソナリティを務めるラジオ番組です。
これから注目されるアスリートやもっと輝いてほしいアスリートやスポーツ関係者をお招きしていき、その競技の魅力やこれからの発展に向けてお話を展開し、スポーツの魅力を「you」、つまり、ラジオの前のあなたにお届けしていきます!