キャスターの辛坊治郎が6月27日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。母親の自殺を手助けしたとして、警視庁捜査1課が同日、自殺幇助容疑で、歌舞伎俳優の市川猿之助(本名・喜熨斗孝彦)容疑者(47)を逮捕したことを巡り、「想定される罪では最も軽い」と解説した。
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【「八月花形歌舞伎」製作発表記者会見】会見する市川猿之助=2020年07月13日、東京都中央区 写真提供:産経新聞社
警視庁は27日、母親の自殺を手助けしたとして、自殺幇助の疑いで歌舞伎俳優、市川猿之助容疑者を逮捕した。
辛坊)今回の事件のベースになっているのは、週刊誌報道です。私も週刊誌報道でとんでもない目に遭っていますから、「その(報道した週刊誌の)責任って、どうなんだ?」と言いたいですね。
事件の状況からからみて、刑事責任を問われるのはやむを得ないだろうと思います。刑事事件になるとしたら、いくつかの罪状が想定されていました。その考えられる罪状の中では、今回の自殺幇助は最も軽いものです。自殺幇助の罪は「6カ月以上7年以下の懲役または禁錮」です。ただ、悪質性がなければ、執行猶予が付く可能性が高いです。
ちなみに、かつての刑法には尊属殺の罪がありました。当時は、どんな事情があったとしても親を殺めると無期懲役か死刑に処されました。現在ではなくなりましたが、やはり親を手にかけると、裁きとしてはかなり重くなることが多いです。
今回の逮捕劇の背景には、捜査当局による猿之助容疑者本人の自殺意志に対する配慮もあったのではないでしょうか。身柄を確保したほうが本人の身の安全を守れるという考えです。