辛坊治郎が6月27日（火）、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』に出演。26日、厚生労働省が発表した「国民年金の最終納付率 初の80%超」のカラクリについて解説した。

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『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』月～木曜日　15時30分～17時30分　生放送

厚生労働省は26日、自営業者や農業、漁業従事者が加入する国民年金の2020年度最終納付率を発表した。納付率は2002年度の調査開始以来、初めて80％を超え80.7％となった。国民年金第1号被保険者数は、2020年度末時点で1,449 万人。その80％となると、1,449万人×0.8＝約1,160万人が年金保険料を納付していると考えてしまうが、辛坊は「その計算、とんでもなく間違っています」と指摘。「実際に納付している人は600万人ぐらい」と明かした。

このカラクリについて、辛坊は「納付全額免除という人たちが600万人いるんです。この”8割”というのは、その600万人の全額免除の人たちを除いた（数を分母にした）数字です。だから、実際に納付している人って、（国民年金加入）対象者の半分ぐらいしかいない」と明かした。

このような”数字のカラクリ”が生まれた背景については、「何とか国民年金の納付率を上げなきゃいけないと考えた人たち」が「あの手、この手」を使って考えた結果だと説明。

ただ、実質的な納付率が低いからと言って、免除や猶予の申請をせず未納となることは避けるべきと忠告。生涯のうち、病気やケガなどで身体に障害を持った場合、未納の人は障害年金を受給できないと言及。辛坊は「人生のリスク管理」として、年金の支払いや免除・猶予の申請はきちんとすべきだと語った。