キャスターの辛坊治郎が6月29日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。東京都が銭湯の12歳以上の入浴料金を7月1日から20円値上げし520円にすると発表したことを巡り、「政治は、銭湯を日常的に利用せざるを得ない人たちの実情をどのくらい認識しているのか」と指摘した。
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※イメージ
東京都は銭湯の12歳以上の入浴料金について、7月1日から20円値上げし520円にすると発表した。東京都によると、値上げは設備費などが高騰している状況を受けて行うもので、3年連続。
辛坊)東京都の銭湯の入浴料金は、ついこの前も480円から500円に20円値上げしたばかりです。ちなみに、2000年代初頭は380円でした。ですから、この約20年で4割近く値上がりしたことになります。
ここ最近の円安も影響し、燃料費がものすごく値上がりしています。また、自宅に風呂を持っている人が増えたこともあり、銭湯に通う人は減っています。銭湯経営者の立場からすると、入浴料金を値上げしないと、どうしようもないのでしょう。
とはいえ、約20年前には380円で入れていたのが、520円になっているわけです。一方で、給料はこの約20年間、ほぼ上がっていません。銭湯を日常的に利用する立場からすると、生活がどんどん貧しくなっている感じでしょう。
銭湯を日常的に利用せざるを得ない人は、おそらく自宅に風呂がなく、所得がそう高くはない層に多いのだと思います。ですから、余計にきついのではないでしょうか。政治は、こうした実情をどのくらい認識しているのでしょうね。