キャスターの辛坊治郎が8月1日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎　ズーム　そこまで言うか！」に出演。中古車販売大手ビッグモーターによる自動車保険の保険金不正請求問題で、金融庁が7月31日、同社と損害保険会社7社に対し、保険業法に基づく報告徴求命令を出したとのニュースに触れ、「お役所用語には意味不明のものが多い。どうにかしないとマズい」と指摘した。

ビッグモーター環八世田谷店外観＝2023年07月25日午前、東京都世田谷区 写真提供：産経新聞社

中古車販売大手ビッグモーターによる自動車保険の保険金不正請求問題で、金融庁は7月31日、保険業法に基づく報告徴求命令を出した。損害保険ジャパンなど損保7社とビッグモーターが対象となっている。

辛坊）このニュースを聞いた方の中で、「報告徴求命令」を漢字で頭に思い浮かべられた方がどれくらいいるでしょうか。報告徴救命令は法律用語というか、お役所用語に近いです。役所というところは権威主義で、昔から使われている言葉は絶対に変えないんです。もう少し一般の方が耳で聞いて理解できる言葉に変えていかないと、意味が分かりませんよ。

かつて、ある役人の方と話していたら、その方が「大宗」という言葉を使ったんです。皆さん、大宗の意味が分かりますか。これは純然たるお役所用語ですが、私も意味が分からず、「どういう意味ですか」と尋ねてしまいました。すると、その方は「辛坊さん、分かりませんか。おかしいなあ。普通に使うんですけれど」と不思議そうに言うんですよ。「あなたは大学を卒業するまで、そんな言葉を普通に使っていたのか」と心中でツッコんでしまいました。

大宗とは、本来は「おおもと」といった意味ですが、「大部分」といった意味でも使われます。役人は役所に何年もいると、お役所用語を当たり前のように使うようになってしまうんです。役所には、大宗と同様に、一般人には意味不明の用語がたくさんあります。日本の役所をどうにかしないとマズいですよ。