キャスターの辛坊治郎が8月2日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。トヨタ自動車が1日発表した2023年4~6月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比93.7%増の1兆1209億円となり、四半期として初めて1兆円の大台を超えたことを巡り、「円安で水膨れしているともいえる。販売台数が過去のデータと比べ少しずつ減ってきていることが心配だ」と指摘した。
トヨタ自動車が発表した今年4~6月の連結決算によると、本業の儲けを示す営業利益は前年比で93.7%増え1兆1209億円となり、過去最高を更新した。四半期ごとの営業利益で1兆円を超えるのは日本企業で初めてとなった。その一方で、トヨタの今年1~6月期の電気自動車の販売台数は4万6171台。これに対し、電気自動車の2強とされるテスラと中国のBYDは、それぞれ88万9015台と61万6810台で、トヨタの13~20倍近くに達している。
辛坊)海外で1万ドルの自動車を売った場合、為替が1ドル100円であれば100万円の売上額になります。しかし、為替が1ドル140円であれば140万円の売上額です。日本円に換算した際の売上額は、為替によって大きく変動します。
今は急速な円安です。つまり、日本円に換算したときの利益が膨らんだことと、海外で自動車が売れているということは、必ずしもイコールではありません。円安のため円の価値が落ちているせいで、水膨れしているともいえるわけです。
ですから、どこかの段階で円高に戻った瞬間、日本円に換算した際のもうけは急激に減る可能性もあります。海外での販売台数が増えていれば円高になっても大丈夫でしょうが、心配です。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)