キャスターの辛坊治郎が9月14日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。JR東海とJR西日本が今冬から、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」を利用者が多い年末年始とゴールデンウイーク、お盆期間は全席指定席にすると発表したことを巡り、「実質的な値上げだ! 『混雑緩和』の理屈には無理がある」と憤慨した。
JR東海とJR西日本は13日、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」を利用者が多い年末年始とゴールデンウイーク、お盆期間は全席指定席にすると発表した。今冬の年末年始期間から実施する。
辛坊)いわゆる繁忙期の「のぞみ」は自由席を取りやめ、全席指定席にするということですね。どういうことですか。
飯田浩司アナウンサー)繁忙期には利用客が殺到します。特に自由席は座りたい人が並びますから、ホームも車内も混雑してしまいます。また、自由席があると指定席の数が減るため、お金を出してでも座りたいという人の座れる機会を奪ってしまいます。こうしたホームや車内の混雑緩和、予約のしやすさを狙ったアイデアのようです。
辛坊)JR側の理屈は、混雑すると危険なうえに、列車の遅れにもつながるということです。しかし、これは繁忙期の実質的な値上げですよ。
飯田)気づきましたね。それに、繁忙期の「のぞみ」から自由席をなくしても、自由席に座りたい人はいますから、その前に発車する「のぞみ」以外の新幹線に並ぶことになります。これでは混雑の緩和にはならないのではないかと思います。効果には疑問が残りますね。
辛坊)確実に言えることは、繁忙期にJR東海とJR西日本の収入は増えるということですよ。
飯田)ちなみに、自由席券を持っていれば、全席指定席の「のぞみ」の席には座れませんが、デッキに立つなどすれば乗車できます。
辛坊)何だって? やはり、実質的な値上げじゃないですか! JR側が主張する理屈には無理がありますよ。乗車できさえすればいいという人が多ければ、ホームも車内も混雑は緩和されないです。
飯田)目的に早く着きたいという利用客もいますからね。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)