受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』
全国の受験生を応援するために、受験や教育と縁が深い、お笑い芸人・ランパンプスと一緒に様々な情報をWebコンテンツとして発信していく企画です。
全国の受験生をお笑い芸人ランパンプスが応援隊長となって応援する『おうえんしナイト』。
今回は、兵庫県神戸市にある神戸芸術工科大学の在学生とランパンプスの座談会の様子をお届けいたします。芸術大学の学生はどんな学生生活を送っていて、どんな受験勉強をしていたのでしょうか?
――さて、本日、座談会に参加していただくのは「プロダクト・インテリアデザイン学科」の一年生、畑中幸希(ハタナカコウキ)さんと「まんが表現学科」の一年生、樋口茜梨(ヒグチアカリ)さんのお二人です。
小林:初めまして。吉本興業所属のランパンプス小林です。
寺内:ランパンプス寺内です。よろしくお願いいたします。
畑中:畑中です。よろしくお願いします。
樋口:樋口です。お願いします。
小林:まず、神戸芸術工科大学を志望した理由から聞かせていただけますか?
畑中:一番の動機は、専門的な技術を職として持っている方たちに直接教えてもらえることに魅力を感じたことです。さらに自分が興味ある分野について学べるのが神戸芸術工科大学だったので、ここに決めました。
小林:何を勉強されてるんですか?
畑中:「プロダクト・インテリアデザイン学科」で学んでいます。インテリアや空間デザイン、具体的に言うと店舗の内装とか、そういったところですね。
小林:あー、モテるやつだ!
寺内:店舗の内装って居酒屋さんとか、洋服屋さんとかの?
畑中:ざっくり言ってしまえばそうですね。
小林:やっぱり、ほら? あの「筒」みたいの持って歩くの?
寺内:それは建築とかのイメージじゃない(笑)?
畑中:筒は持ってないですね(笑)。
小林:そこはちゃんと持ってよー!
畑中:今後可能性はあります(笑)。
樋口:私は中学生の頃からまんが家になりたくて、高校も美術が選択できるところに行ったんです。「どうしたら近道でまんが家になれるか」っていうのを考えて2つの大学に絞ったんです。それでオープンキャンパスに行ったときに、先輩方や校風を見て神戸芸術工科大学の方が自分に合ってるなと思ってここにしました。
寺内:高校時代からまんが作品は描いてたんですか?
樋口:いえ、イラストだけですね。
寺内:まんが家さんってストーリー考える人が別でいるパターンとかあるじゃないですか? 樋口さんはどっちのパターンがやりたいんですか?
樋口:中学生の時から小説書いたりするくらい物語を考えるのが好きなので、両方とも自分でやりたいですね。
寺内:え? イラスト描いて、小説書いて、まんがは書いてないの?
樋口:はい(笑)。
寺内:その2つ合わせたらいけそうなのに!
樋口:まんがのコマ割りの仕方が独学だと全然分からなくて。
寺内:そっか! そういうところも勉強できるんだ。好きなまんがをお伺いしてもいいですか?
樋口:矢沢あいさんの「NANA」です。
小林:「NANA」はがっつり俺ら世代だよ? 世代が全然違うじゃん!
寺内:僕も大好き! 天使なんかじゃない! パラダイスキス!
樋口:あ、どっちも大好きです!
寺内:いいよねー。
小林:怖いでしょ? こんな大きいおじさんが少女まんが好きなの(笑)。
寺内:矢沢あい、全部読んでるからね。本当にありがとうね。
小林:きっしょ! なんで大きいゴリラおじさんがそんなスタンスなんだよ!
小林:お二人は、どういう形式の受験で入学したんですか?
畑中:指定校推薦です。学校の選抜で成績と学校生活の面で選んでもらって、そのあとに面接して入りました。
寺内:本当にモテそうだね。だって学校生活が良好で空間デザインをしたいんだよ? やっぱり部屋では間接照明とか使ってるんでしょ(笑)?
畑中:いえいえ、普通の部屋です(笑)。あ、でも最近デスクを変えました。元々持っていた机があまりにも小さかったんで、パソコンを置きやすくして、尚且つ、製図しやすいサイズにしました。
寺内:ちょっと大きめにしたんだね。
小林:ちなみに出身はどちらですか?
畑中:神戸の六甲の方です。
小林:甲子園近いじゃん! 野球見に行ってた?
畑中:近すぎて逆に行かないですね。テレビでは見てましたけど。
寺内:わかる! 興味なかったらテレビで見ても一緒だもんね(笑)。
小林:嫌な言い方!
寺内:僕も実家が成田空港近かったけどさ、そんな行かなかったもんね。
小林:何言ってんの(笑)? 樋口さんはどんな受験方法だったんですか?
樋口:私も指定校推薦です。
小林:出身はどちら?
樋口:香川県です。
寺内:えー! 香川から通ってるの?
小林:通うかー!
樋口:(笑)。こっちに引っ越してきました。
小林:一人暮らし始めたんだ!
樋口:いえ、お母さんもついてきてくれました。
小林:香川から讃岐うどん持って? そりゃ邪魔だよ、お母さん! こっちは神戸で楽しく過ごしたいんだから(笑)。
寺内:うどんはやっぱり好き?
樋口:大好きです! 週に3回は食べます! 本当はもっと食べたいんですけど、お母さんが毎日食べたら体に悪いってことで……でも、香川で食べてたうどんがこっちにも売ってて、同じの食べてます!
寺内:地元で食べてたのと同じうどん食べれるんだ!
小林:指定校推薦の場合の勉強方法のイメージが湧かないんですけど、学校の勉強をしてたって感じなんですか?
畑中:高校三年生の夏休みの終わりころまで、どこの大学に行くかずっと迷ってたんです。なので、それまではずっと予備校に籠ってました。
小林:受験になったときのための準備はしてたんだ。そしたら、指定校もらえて、そんで、大きい机買ったんだ(笑)。
寺内:指定校が決まってから入学するまでに準備したことはあった?
畑中:ずっと絵を描いて、ちょっとでも自分のスキル上げようとしてたくらいですかね。
寺内:絵もお上手なんですか?
畑中:んー、どうなんでしょうね?
寺内:そっか、この大学に来たら上手とか言えないかもね。
畑中:周りが化け物級に上手いんですよ!
樋口:私はずっと2つの大学で悩んでいて、他の意見を聞き入れないで一人でパンフレットとか見て、最終的にこっちに決めたんです。だけど、学校内で指定校推薦が決まる日が、神戸芸術工科大学の総合型選抜の当日だったんですよ。総合型選抜も逃して指定校推薦が無理だったら実力で行くしかないんで、一般選抜の受験も受ける予定で、いろいろ絵描いたり、デッサンしたりしてましたね。
寺内:それは芸術大学に合わせた受験勉強だね。
小林:受験勉強時のストレス発散方法って何かありましたか?
畑中:寝るか、まんがを読むかでしたね。
小林:友達に相談とかしなかったんだ?
畑中:周りは一般受験だったんで僕よりも圧倒的にプレッシャーかかっている友達の方が多かったんですよ。そんな中で相談するのはどうだろうと思って。
寺内:たしかに!
樋口:私のストレス解消法は家で大声で歌うことです(笑)。
小林:ジャイ(あん)じゃん。やってることジャイ(あん)と一緒じゃん(笑)。
樋口:実は、歌うことが好きなんです。だから一人でYouTubeかけて、朝から晩までずっと歌ってます。
小林:やめた方がいいよ。
寺内:喉、心配になるよね?
小林:その前に迷惑になっちゃうから(笑)。
樋口:いや、大丈夫です! 壁の薄さを考慮した声量で歌ってるので(笑)。
小林:それ楽しいの? 自分のマックスの声量で歌わないと楽しくないじゃん!
寺内:声量をコントロールして、壁をちょうど超えないぐらいの声量で歌うのが楽しいんだよ。もはや特技だね。
小林:絶対楽しくないでしょ(笑)。普通にカラオケ行けよ!
寺内:カラオケでも壁叩いて「あ、この厚さね。じゃこのくらいかな。あー!」みたいにやるだけだよ、彼女は(笑)。
樋口:カラオケも普通にめっちゃ行きますよ(笑)。家でも、ドアを全部閉め切ったらそこまで聞こえないから大丈夫なんです。あとは隣の人が居ないときを見計らったり。
小林:空き巣のやり口じゃねーか(笑)。
寺内:レパートリーもそんだけあるってこと?
樋口:30代くらいの方が好きな曲から今の曲まで、だいたい全般的に歌えます。
寺内:本当カラオケが好きなんだ!
樋口:大好きです!
小林:願掛けとか、神社にお参りとかしましたか?
畑中:してないですね。信じてないわけじゃないですけど、どうせ自分の実力で決まるしなって思って。
小林:僕ら毎月神社行くんだよ!
寺内:でも宮司さんも「基本は自分の努力で、神様は最後に後押しするくらいしかできない」って言うよね。
樋口:私も行ってないです。でも家で神様に願っていました(笑)。
小林:ウーバーイーツみたいに?
樋口:(笑)。 神様よりもずっと担任の先生に話し相手になってもらってました。
寺内:確かに指定校に関しては神様より担任の先生のほうが現実的だね(笑)。
小林:芸術大学の良い点と難しい点を教えていただけますか?
畑中:良い点は、大学ってそもそも結構自由な上に、自分のやりたいことができることですね。難しい点は……なんでしょうね?
寺内:ここで悩むってのは良いことだよね。
畑中:特にパッと思い付くような不満は特にないですね。
寺内:なんかアクセスが悪いとか、一時間目が早すぎるとか、バイト禁止とかないの?
小林:バイト禁止の大学ってなんだよ!
畑中:三宮から地下鉄一本で来れますし、学園都市からも歩いて6分なので、アクセスもいいんですよ。唯一の不満な点を挙げるとすると、自宅から最寄り駅がちょっと遠いってことですね(笑)。
小林:それは親に言いな(笑)。
畑中:でも、本当にそれぐらいです(笑)。
小林:樋口さんは?
樋口:良い点は自分の好きなものに対して忠実にやっていけば、成果が出ることですね。
寺内:一年生から専門的なことを学べるんだ?
樋口:他の大学よりも専門的な教科が多めだと思います。
小林:難しい点はある?
樋口:周りと比べちゃうと「ああ、あの人のほうが上手いな」とかなっちゃうところですかね。でも「結局、相手は相手で、自分は自分」と区切って考えてます。
小林:大学生になって一番楽しいことを教えていただけますか?
畑中:一番楽しいことは大学から帰る瞬間なんですよ。
寺内:何? どういうこと?
畑中:一日終えて「よし終わった」ってそこの坂道下りていくのが一番楽しいんです。
寺内:それだけ学校生活充実してるってことだ!
畑中:特に午前で終わる日はラッキーって思いながら帰りますね。
小林:わかるわかる。僕らもそういう日はすぐ飲んじゃう(笑)。
畑中:普段は頑張ったなっていう感じで終わってバイト行きます。
小林:なんのバイトしてんの?
畑中:スーパーでレジ打ちしています。
小林:意外だね。君は「カッフェ」だろうが!
寺内:思った! 神戸のオープンテラスの「カッフェ」っぽい。すごい高さでラテアートしてそう(笑)。
小林:彼女は?
畑中:いないです。
小林:このバカタレが! それじゃ大学が楽しくないだろ!
寺内:大学には彼女しか楽しみないと思ってんの(笑)?
小林:「何を学んでんの?」とか言われて「ちょっとインテリアのデザインを!」とかさ!
寺内:言いてぇ! んで「俺んちの机ちょっと大きいんだよ。見に来る?」とか言って!
一同:(笑)。
小林:「そんなに大きいなら見に行こうかな」とかなって(笑)。
寺内:あんまり聞いたことないから口説き文句に使えるね。ここぞというときに使ってね(笑)。
樋口:私は教職を取ってるんで、まんがとの両立が大変なんですけど、やっぱり家に帰って歌う瞬間が一番、楽しいです!
小林:なんかさ……どっちもなんか楽しんでねー気がするんだけど(笑)。
寺内:そんなことないよ! 楽しんでんじゃん! 帰り道が楽しいのと、帰って家で歌うのが楽しいんだよ。
小林:基本、直帰じゃん!
樋口:声帯は筋肉なので、毎日歌わないと衰えていくんです!
寺内:トレーニングだもんね。ちなみに今日も帰ったら?
樋口:歌います! 朝も歌ってました!
小林:香川から変な奴きた!
寺内:ちなみに芸術大学って特殊な環境じゃない? 大学に入ってから覚えたかっこいい専門用語みたいなのってあります?
畑中:そうですね。デザイン系をしている人は絶対わかるんですが「CAD(キャド)」ですかね。
寺内:キャド? 知らないわ。
小林:寺内さん、なんだと思います? ちょっと使ってみて。
寺内:そうだね。この辺りのことだよね。
小林:それは角だね。
寺内:もうちょっと丸いやつをキャドって言うんですよ。
小林:正解は?
畑中:いわゆる設計図的なやつです。普通の生活してたらなかなか聞かないけど、うちに入ったら絶対聞くワードですね。
樋口:プロットとかはどうですか?
寺内:プロットはおじさんたちも使うよ! 今日、めちゃくちゃ暑いじゃん? だから一仕事終わったら「ひとプロット」入って、そのあと、サウナ入ってさ、ビール飲むんだよ!
小林:1つ文字多いな! どうですか? 合格ですか?
樋口:はい(笑)。正解はまんがの「起承転結の設計図」みたいなものです。
小林:お二人は将来の夢はありますか?
畑中:今、学んでる空間デザインの仕事に就くか、それに近い仕事に就きたいと思ってます。
樋口:私はもちろんまんが家です。神戸芸術工科大学で色々まんがについて学んで、大学在学中でも卒業した後でもどこかでまんが家デビューできたらいいなって思ってます。
寺内:歌うまんが家だ!
小林:まんが家だって歌えるでしょ(笑)。でも、頑張ってください。最後になんですけども、頑張っている受験生に向かって何か一言いただけますか?
畑中:自分が8月まで進路を決め切れなくても、ちゃんと志望校に来れて、今、充実しているので、本当に自分が何をやりたいのかを見極めて、絶対後悔しない道を選んでほしいなと思います。
小林:決めるのが遅くなっても本当にやりたいことを探せと!
畑中:そこを適当にしてしまうと、ずっと後悔すると思います。それに多くの人は親に学費を出してもらったり、奨学金を借りたりしてると思うので、そのお金は絶対無駄にはできないってのもありますね。
小林:最後まで悩んだから言えることだよね。
樋口:私も同じようなことなんですけど、誰かに「ここに行け」って言われたからとか、そういうのではなくて、しっかり悩んで自分の好きなことを追求してもらったらと思います。浪人したくないから行きたい大学諦めて行ける大学を選ぶよりも、浪人してでも志望するところを目指すほうがいいのかなと思います。
小林:「行きたいとこに来れて良かった」って心底思ってるからこその言葉だね!
樋口:もちろん家庭の問題とかいろいろあると思うので、強くは言えないんですけど「自分の好きなことだけに忠実に」っていうのもありかなと思ってます!
寺内:素晴らしい! この大学に通ってる人ならではの意見だよね。
小林:そうだね。いい感じで「人生をデザイン」してほしいもんですよね。※前回記事参照。
寺内:あ! 前回広報の方が言ってた素敵な言葉、勝手に使いやがったな!
小林:早い者勝ちだからね(笑)。今日はありがとうございました。
学生二人:ありがとうございました!
――改めて神戸芸術工科大学の学生お二人との座談会の感想を聞かせてください。
小林:自分のやりたいことがはっきりしてる子たちでしたね。僕が18歳のときは、あんなにはっきりしてなかったのでかっこいいなと思いましたね。
寺内:本当に自分のやりたいことが明確な2人だったよね。
小林:おっきい机を買いたい人と……。
寺内:買った人ね。
小林:あと歌いたい人。
寺内:歌ってる人ね。どっちもやっちゃってるんだよね(笑)。でも、あの二人みたいな学生がいっぱい居るってことでしょうね。是非、空間デザイナーとまんが家になっていただいて、 どんどん人生のキャドをプロットしていってほしいもんだよね。
小林:え?
寺内:冷や汗かいてきたから、そろそろ帰って「ひとプロット」浴びないといけないね(笑)。
小林:それ気に入ってるな!
さて、次回の『おうえんしナイト』は特別編として、神戸市にあるUCCコーヒーアカデミーに伺って、受験のお供の代名詞であるコーヒーについて、効果的な飲み方やその効能をリサーチしてまいります。ご期待ください!
<神戸芸術工科大学>
住所:〒651-2196 神戸市西区学園西町8-1-1
HP:https://www.kobe-du.ac.jp/
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おうえんしナイト
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