絶滅危惧種の保全から不妊治療まで? 東京農業大学で学ぶ学生とランパンプスが座談会!

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受験生を“みんな“で応援!『おうえんしナイト』

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絶滅危惧種の保全から不妊治療まで? 東京農業大学で学ぶ学生とランパンプスが座談会!

全国の受験生を応援する『おうえんしナイト』。
前回に引き続き、神奈川県厚木市の東京農業大学からお送りいたします。今回は東京農大に通う学生4人とランパンプス寺内さんの座談会の様子をお届けします!

――それでは今回は東京農業大学の在校生4名との座談会となります。本日も小林さんが体調不良で欠席のため寺内さんお一人でお願いいたします。

寺内:頑張ります!

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――本日お話しを聞かせてくれるのは左から動物科学科2年、山家さくら(やまやさくら)さん、動物科学科2年、畠山紗寧(はたけやますずね)さん、生物資源開発学科3年、不破百花(ふわももか)さん、動物科学科4年、志田美紀(しだみのり)さんになります。

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寺内:はじめまして。ランパンプスの寺内といいます。

学生一同:よろしくお願いします。

寺内:さっそくですが、東京農業大学は特徴ある大学だと思うんですけど、この大学を志願した理由をお聞かせください。

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志田:私は動物科学科なんですけど、動物よりも「人のための不妊治療の実験」がしたくてこの大学に入りました。

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寺内:え? 何それ? それは高校生の時からってことですよね? どんなきっかけがあったの?

志田:高校生の時に牛の勉強をやっていて、牛の人工授精から興味を持って「人のために」って思ったんです。

寺内:牛の勉強をやっていた? てことは、もともと畜産を高校で学んでたんだ。農大エリートコースだね(笑)。そして、今、それを学んでる、と。かっこよっ!

不破:私は生物資源開発学科で「生物多様性」を軸に植物、昆虫、野生動物、遺伝子等、本当に幅広く「自然」全部をやっている学科で、私は研究室で野生動物の勉強をしています。

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寺内:もともと動物に興味があったの?

不破:それよりも研究室の先生に憧れがありました。その先生がボルネオ島でオラウータンとか野生動物の絶滅危惧種の研究をしていて、絶滅危惧種の生態を研究で明らかにして「木をこれ以上切らないでね」っていうのをちゃんと広めているのが、かっこいいと思って、私もそういうふうに動物にも人にも貢献できるような人になりたくて、この先生に指導を受けたいって思ったんです。

寺内:高校生の時にどうやってそれを知るの? 僕、高校生の時、大学の研究を知る人生じゃなかったんだけどさ(笑)。

不破:私、中高と吹奏楽を頑張りすぎて部活しかやってなくて、音大に行くつもりだったんですよ。でも、テレビでたまたま先生の研究を紹介していて、それを見て「私、動物好きだな」「絶滅危惧種のために頑張る人がいるんだな」っていうことがポンって頭の中に入ってきたんです。そのときに「私は本当は何がやりたいんだろう」って考えて「動物を守りたいな、先生とボルネオの調査に行きたい」っていう思いに至ったんです。

寺内:それで、その研究室には入れたの?

不破:はい! 3月には個人的にボルネオにも行ってきました。

寺内:留学とか、そういう研修とかじゃなく、個人的に!?

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不破:授業の中でマレーグマ保護センターでの2週間のボランティアを紹介してくださって、面接を受けて奨学金をもらって行くことになったんです。さらに、先生の研究の調査が8月にあるんですが、そこにも同行させてもらうことになりました。

寺内:すごすぎる(笑)。気をつけてね。ちなみに音楽はまだやってるの?

不破:吹奏楽部に入ってます。

寺内:入ってるんだ! じゃあ、もうどっちも続けてるんだね!

不破:すっごく楽しいです。

寺内:素晴らしいよ! 2つのエピソードが強いから、次の方たちにはどんどんハードル上がってるけど大丈夫(笑)?

山家:私は先輩たちほどのエピソードはないんですけど、もともと動物がすごく好きで、ずっと動物に関わる仕事がしたいなと思っていたんです。初めは専門学校に行こうと思っていたんですけど、進路を考えていく中でやっぱり大学出た方が、その後のお給料とか、就職とかの幅が広がるなって思って、色んな大学を調べていた時に東京農大の教授のミニ講義をネットで見たんです。それで、普通の大学の動物関係の学科じゃなくて、そっちに特化してるけど大学だということを知って、それがすごく魅力的でしたね。

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寺内:やりたいことと、東京農業大学の仕組みが合致したんだね。

畠山:私も、美紀さん先輩たちと同じ動物科学科なんですけど――

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寺内:美紀さん先輩って敬称を2つ付けて呼ぶんだね(笑)。

畠山:(笑)。小さい頃から動物好きで、ずっと飼育員になりたかったんですよ。でも、ダンスを始めちゃって、ダンスの専門学校に行こうって思ってた時期もあったんですけど、高校二年生のときに「ダンスは趣味で続けていくけど、専門にするのは違うかな」って思って、やっぱりずっと動物が好きだったから、動物系の仕事に就けるようなとこに行きたいと思って、最初は専門学校を調べていました。でも、親が「大学も見てみたら?」って言ってくれて、動物に関係のある学科がある大学をたくさん出してくれたんです。

寺内:親が動物系の大学の資料を全部あつめてくれたんだ!

畠山:それでオーキャンに行ったりして、一番いいなって思った東京農業大学に入りました。

寺内:オープンキャンパスのこと? 今後はプンも言ってあげて(笑)。ちなみに皆さんどんな受験方法だったんですか?

志田:私は公募推薦ですね。

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寺内:てことは、ペーパーテストとかじゃないってことだよね?

志田:小論文と面接でした。

不破:私は総合型選抜です。一次選考が書類で、二次選考が面接と小論文。だから、ちゃんと勉強して入ってないです(笑)。

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山家:私も学校の公募型選抜で、ただコロナの時期だったので、小論文が事前課題として出されていて、実際に学校に来てやったのは面接だけでした。

寺内:じゃあ、皆、推薦とかAOとかですね。でも、受験勉強はしたの?

畠山:しました。でも12月の上旬に合否が出るんで、決まった途端辞めちゃった(笑)。それで教習所の方に(笑)。

寺内:それは取っとかないとね(笑)。ちなみに受験勉強で大変だったこととか、自分なりに工夫したことはありましたか?

志田:私は正直言うと本当に筆記の方は全然勉強してなくて、毎日、先生を変えて、面接練習とか小論文の練習をするみたいな感じでしたね。AOに落ちてからは毎日面接の練習をしていました。

山家:私はずっと部活をやっていたので、高校二年生の冬ぐらいから塾に入って、引退してから、がっつり塾に行くようになりました。そこで推薦対策用の授業と、一般向けの授業をどっちもとって、空いている時間に小論文の事前課題を書いて、塾の先生に添削してもらってまた書き直す、みたいなことをしていましたね。

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寺内:小論文添削の先生もいたんだ

畠山:私は進路を決めたのが遅くて高三の初めころだったんですよ。だからもう全部が遅くて、生物系なのに生物が本当に苦手で高一の頭で生物が終わっちゃってるんで(笑)。それで、どうしようってなったんですけど、化学でも東京農大は受けれたので、まず塾に行かなきゃと思って、個別の塾で大学生のアルバイトの方に、数学と化学をめっちゃ教えてもらってました。ずっと「もうわかんない」とか「これ何ですか?」みたいな(笑)。

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寺内:積極的に質問たくさんしてたんだ。皆さんは合格祈願とかはしましたか?

畠山:私はめっちゃ神頼みしました(笑)。学力がないんで本当に。親に行くよ! みたいに言われて、太宰府天満宮も行ったし、伊勢神宮も行ったし、あとはちょっと忘れちゃったけど、家に御守りがたくさん溜まってます(笑)。

寺内:家族旅行がてらいろんな神社行ったんだ! それは面白いね!

畠山:言い方悪いけど神頼みしかしてなかった。高校もなんですけど、私、運でしか受かってないんです(笑)。

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寺内:それも実力だからね!

不破:私は大学受験のときは全然してなくて……あ、でも高校受験の時は合格祈願した記憶があります。

寺内:地元の神社とか?

不破:いや……CCレモンの……。

寺内:え? ちょっと待ってなに? CCレモンって言った?

不破:当時、CCレモンは受験期になると、松岡修造の合格祈願のラベルになってたんです。

寺内:松岡修造の合格キャンペーンみたいのがあるんだ(笑)。

不破:ラベルに「合格」って書いて、飲んで、写メって(笑)。

寺内:ちなみにそのボトルはどうしたの?

不破:普通に捨てました。

寺内:「合格するぞ!」パシャ! ポイって(笑)。

不破:違うんです(笑)。私は受験は神頼みじゃなくて、自分が頑張るしかないって思ってるんです!

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寺内:東京農業大学に入学してみて、入る前と印象が違うところはありましたか?

志田:実験をやっていて、東京農大でしかできない実験がありますし、設備や器具が揃ってるんで、ほかの大学じゃ絶対できないっていう実験をさせてもらえてありがたいです。

寺内:むしろ理想を超えてきてる感じだ! すげえ!

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不破:入って思ったのは、小さい頃から「虫が好き」「動物が好き」な人がそのまま、大きくなったみたいな、自分の好きなことしかしなくて、興味あることをどんどん突き詰めたら大学生になっちゃった、みたいな人がすごく多いってことですかね。純粋に植物に優しいし、虫がいたら「虫さんだあ」みたいな(笑)

寺内:(笑)。仲間にもなんか恵まれる感じだね。

不破:大学って自分のやりたいことを勉強しに行くところなので、考え方がちょっと違っても、目指すところは一緒だから、本当に気が合う友達ができました。東京農業大学に入ってよかったって思ってます。

山家:私は、自分で言うのもあれなんですけど、自分が結構な動物好きだと思ってたんですよ。だけど、皆、なんかレベル違うんです!

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学生一同:わかるわかる!

山家:クセが強い人たちもいっぱいいるし(笑)。私なんかは動物全般が好きって言ってるけど、ひとつのものが好きって子も多いんです。

寺内:ちなみに具体的に何を好きな人が多いの?

畠山:いや、まじで牛!

寺内:マジで牛(笑)。

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山家:たしかに牛が多いですね(笑)。農業系の高校とか行ってた子だと、牛の授業をやってたりするらしくて、そういう子たちはやっぱり牛が好きなんです。そこがちょっと違った印象だったけど、それに負けじと頑張ろうかなと思ってます。

畠山:一年生の時に農業実習が必修であるんですけど、いろんな実習ができて、動物のことだけをやるのかなって思ってたんですけど、田植えしたり稲刈りしたりをするとは思ってなかったですね。しかも、手で田植えしました。

寺内:必修なんだ! しかも手で! すごいね! 作った米は食べたの?

畠山:出来上がったお米をいただきました。

寺内:将来の展望を教えていただけますか?

志田:初めに言ったように「人のための不妊治療」に貢献できたらなって思っていて、その資格をとるために病院で3~4年ぐらい働いていきたいなと思ってます。資格が取れたら今、実験で胚凍結をする際に、胚への負担の少ない凍結培地に関する実験をやっているので、凍結培地を作製している会社に入るのもありかなと思っています。

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寺内:具体的に目標があるってことは、それに向かって努力するってことだよね。頑張ってください!

不破:私は自分の研究は全然決まってなくて、先生や先輩たちの調査に同行して、やりたいことを決めたいと思ってます。大学院にも行きたいなって思っていて、そこでも何年か自分の研究活動をした上で、動物や自然環境をちゃんと守ることが大事だよってのを伝えられるような人になりたいと思っています。

寺内:具体的に「自然守ろう」って思う人はどうやって働くの?

不破:企業にも環境保全を考えているところはありますし、分かりやすいのだと博物館で働くパターンがありますね。そこで子供達に教える、みたいな。そういった教育も気になるし、あとは研究職も気になってます。今は自分のやりたいことを突き詰めたいなって思っています。

山家:私はまだ研究室もどこに入りたいとか決めてなくて、今はいろんな研究室の先生の授業とかを受けて、ここがいいな、ここもいいな、って思っている段階です。いずれ飼育員になるとしても、中高の時は「飼育がしたいから飼育員」という簡単な考え方だったんですけど、今は、動物園の中で種の保全もできる飼育員になるのもいいかなって思ってます。

寺内:目標は変わんないけど「飼育員」の見え方がちょっと変わってきたんだね。

畠山:私も、今後、いろんな研究室を知って、自分がなりたい目標に見合った研究をしているところに入ってから、ちゃんと決めようかなと思ってます。でも動物園の飼育員になりたいのは絶対変わらないです!

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寺内:素敵な飼育員さんになりそう! 最後に、今、頑張っている全国の受験生に向けて一言ずつメッセージをいただけたら!

志田:自分のやりたいことを見つけて、そこから勉強したらやる気も出るし、その先も楽しくなると思うので、まずはやりたいことを、なんとなくでも見つけてチャレンジしてみるのがいいかなと思います!

寺内:目標がないと頑張り方もわかんないからね!

不破:私自身そうだったんですけど、本当に一生懸命やったら周りの人がいっぱい応援してくれたんですよ。あと、私は「頑張って」って言うのが好きじゃないから「頑張ってるね、いつも偉いね」って言ってあげたい。

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寺内:会ったことない人でも(笑)?

不破:はい(笑)!

山家:私自身がちょっとメンタル結構弱い方で、受験勉強で落ち込みそうな時とか「もう嫌だな」って思ってたんです。でも、親だったり、友達、塾、学校の先生とか、いろんな人に支えてもらってるなあっていうことを受験を通して感じたので、気持ちを強くもって望めばきっといい結果がでると思います。

寺内:渦中にいると気づきにくいけど、実際、周りは結構支えてくれてるからね。

畠山:自分自身が進路を決めるのが遅かったんで、とにかく詰め込まなきゃいけなくて……でもそういう人って結構いると思うんです。でも、詰め込み過ぎると勉強が止まっちゃうんで、一日くらいは自分の好きなことをして息抜きした方が良い結果になると思います。

寺内:四者四様のメッセージありがとうございます。

学生一同:ありがとうございました。

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――さて、東京農業大学の学生にお話を聞きましたがいかがでした?

寺内:相方が体調不良の日に限って、初の相手が4人っていう僕にとっては「喧嘩するには不利な状況」だったんですけど、4人とも本当に良い子で助かりました。皆、飼育員さんになりたいとか、この先生に学びたいとか、やりたいことが明確だから、大学選びや、受験勉強にも強かったと思います。しかも、学びたかったことを学びに大学に入ったら、想像以上の設備と想像以上の知識を持った仲間たちがいるっていうのも東京農業大学という専門的な分野を扱う大学として強みだと思いました。キャンパスライフも楽しそうでしたね!

次回は、茨木県の合格祈願スポットの情報をお届けします。ご期待ください。

 

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<東京農業大学 厚木キャンパス>
住所:〒243-0034神奈川県厚木市船子1737
HP:https://www.nodai.ac.jp/

 

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