自民党総裁選を「無投票再選」にするためには「いま解散するしかない」が岸田総理の本心 青山繁晴議員が語る

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作家で自由民主党・参議院議員の青山繁晴が9月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。衆議院の解散時期について解説した。

自民党総裁選を「無投票再選」にするためには「いま解散するしかない」が岸田総理の本心 青山繁晴議員が語る

2023年9月13日、冒頭に発言する岸田総理~出典:首相官邸HPより(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202309/13kaiken.html)

6月に解散したかった岸田総理 ~世論調査の結果が悪く解散を打てなかった

飯田)岸田政権の経済対策についてですが、「これをお土産にしながら解散があるのではないか」という話も出ていました。6月には結局、解散を打てませんでしたよね。

青山)「打てませんでした」というとてもよい表現をされましたが、その通りです。岸田総理が6月16日を中心に解散したかったのは事実だと思います。

飯田)解散したかった。

青山)何十年も同じやり方をしている信頼性の高い世論調査があるのですが、その世論調査の結果、支持率が悪かったこともあって見送りました。

2024年の自由民主党総裁選に向いている岸田総理

青山)総理の考えとして、「いまの課題に立ち向かう」ということしか言わないのは当たり前ですが、本当は世界の耳目も2024年の自由民主党総裁選挙に向いています。

飯田)来年の総裁選に。

青山)日本の総理が誰になるかによっては世界が変わるので、注目されているのです。

2024年の総裁選を無投票再選にするためには「いま解散するしかない」が岸田総理の本心 ~そのために「減税するかのような発言」をしては大負けしてしまう

青山)岸田総理は2021年10月4日に総理になり、同じ月の10月31日に総選挙に勝ちました。それはかつての総裁選を横で見ていたからです。例えば当時の麻生総理は、解散が遅れて負けてしまった。菅さんは解散できないまま辞任に至りました。

飯田)そうでした。

青山)だから、早くやりたい。その通りに早くやったら勝ったのです。そして、もう1回勝てば2024年9月の総裁選挙が無投票再選になるかも知れない。安倍さんも1度ありました。それを理想とされているので、いま解散しないといけない。年が明けて総裁選の年になってから解散するのかと考えると、「いましかない」というのが総理の本心だと思います。

飯田)年内中に。

青山)しかし、そのために「減税するかのような発言」をなさって、結局、国民を直接助けることにはならない状態になると、社会保険料も上がって国民は困っているのですから、大負けしてしまいますよね。表には出なくても党内の懸念として、みんなの本心として衆議院側にはあるので、27日の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」のような議論になるのです。

政権の感覚が庶民の感覚とずれていることが大きな問題 ~自由民主党を内部から変えることが重要

飯田)解散を打つにあたり、何とか支持率を上げようとするのではないかという連想から、内閣改造の前は「目玉になるような人が入るのではないか」とも言われていました。しかし結果的に、改造が終わってからもそれほど支持率に影響はなかった形です。

青山)影響がなかったと言うか、盛り上がらずに終わったわけです。主権者はいつも冷静にご覧になっていると思いますが、政権の感覚が国民や庶民の感覚とずれていることが問題だと思います。

飯田)政権の感覚が庶民の感覚とずれている。

青山)何を国家の理念として歩んでいるのか。ウクライナ戦争で世界が壊れていることはよくわかりましたよね。国連安保理の常任理事国の1つであるロシアが、あれほどの残虐な侵略戦争を行い、しかも国連はまったく止めることができない。国連事務総長はまるで評論家のようなことを言っているだけです。

飯田)国連が機能していない。

青山)それを考えれば、いままでの日本で留まることはできない。敗戦で失った私たちの国の哲学や理念をつくり直さなければいけないと、みんな思っています。

飯田)そうですね。

青山)日本の主権者はきちんと目が覚めているので、ご自分が心配なのと同時に、国の先行き、子どもたちの今後が心配だと思います。だからこそ、それに答える政権にならないといけません。自由民主党を内部から変えることが重要です。

外務大臣を親中派の林氏から親韓派の上川氏に変えたのは、アメリカの意向

飯田)今回の改造でも、外交や安全保障は本当に大事だと国民もみんな思っているところで、「両方とも変えてしまうのか?」と驚いた人も少なくないと思います。

青山)外務大臣を親中派で有名だった林さんから、親韓派の上川さんに変えたのは、アメリカの意向です。

飯田)そうなのですか?

青山)アメリカはいま中国と激しく対立しているから、韓国との仲違いはやめて欲しい。日米韓で組みたいので、それに沿った人事です。安倍さん以上にアメリカの言うことをお聞きになる総理であることは言えると思います。いずれにしても、日本らしい理念や哲学は必要です。その場しのぎのような政治はもうおしまいです。

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