夕刊フジ・運動部の山戸英州記者が10月30日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。プロ野球・日本シリーズの第2戦までの分析と、第3戦以降の行方について解説した。
日本シリーズ オリックス-阪神 ~2戦を終えて1勝1敗
飯田)10月28日から始まった日本シリーズですが、初戦は阪神が8-0、2戦目はオリックスが8-0で勝ちました。がっぷり四つのように見えますが、現地で取材されていていかがですか?
山戸)フォアボールが絡んだり連打が続いたりすると、一気に試合が流れるという状況が続いています。
飯田)ミスから一気に流れが変わるような……。見ている方は面白いですけれど、やっている方はハラハラしますね。
先発が崩れると負けパターンのオリックス
山戸)オリックスの関係者に話を聞くと、「ヒットが続くのは考えづらい」と話す方も多いので、「僅差での接戦になる」と戦前は予想していたようでした。
飯田)終わってみれば2戦とも8点差がついたわけですが、打線というよりピッチャーの調子によるものですか?
山戸)初戦はオリックスのエース・山本由伸投手が投げ、7失点でした。チーム関係者に聞くと、「うちは先発が崩れると負けるパターンだ」と言います。シーズン中も同じだったそうで、まさにそのパターンにはまってしまったようです。昨日(29日)の2戦目を振り返ると、宮城大弥投手が6回を無失点に抑えました。まさに関係者が言っていた通りになりました。
指名打者制ではない甲子園球場の試合 ~野外球場であることも影響するか
飯田)その傾向は3戦目以降、甲子園球場に移っても変わらないという認識で、特にオリックス首脳陣は考えているわけですか?
山戸)そうでしょうね。ピッチャーもそうですが、気になるのは甲子園球場では指名打者が外れることです。
飯田)セ・リーグの本拠地になりますから。
山戸)オリックスの打順をどうするかということと、屋外球場でのナイターになります。オリックスはきょう(30日)夕方から甲子園でナイター練習を行う予定ですが、その辺りも確認するでしょう。また、2戦目は西野真弘選手の大活躍も目立ちましたが、初戦のスタメンのメンバーを聞いていると、中嶋聡監督としては「とりあえず、1回これで組んでみようか」というような感触で組んだのではないかと言う方も多かったです。ただ、初戦はうまくいかなかったため、昨日は大幅に打線を組み替えたわけです。
飯田)キャッチャーに森友哉選手を入れ、廣岡大志選手も大活躍しました。(廣岡選手の古巣の)ヤクルトファンの人からも、X(旧ツイッター)で「いや、よく活躍してくれた」という書き込みがありました。
レギュラーシーズンでのオリックスの先発オーダーは135通り
山戸)試合後に取材していると、「2戦目の打順は本番モードだったのではないか」という声もありました。ただ、レギュラーシーズン143試合のうち、オーダーは何と135通りあったのです。
飯田)135通り!
山戸)また入れ替えてくるかも知れません。
飯田)頓宮裕真選手は1戦目・2戦目の指名打者でしたが、(指名打者制ではない甲子園では)首位打者を出さないのかという話になりますよね。
杉本がどこで出場するか
山戸)やはり気になるのは、CSファイナルステージの最終戦でケガをして離脱したラオウ(杉本裕太郎選手)が、2試合ともベンチから外れていることです。
飯田)そうですよね。
山戸)1塁側にあるテレビ・ラジオのリポーター席のいちばん前で、グラウンドを網越しに見られる場所があるのですが、2試合ともそこにいました。
飯田)けっこうネクストバッターと話しているのですよね。
山戸)そうなのです。初戦のときは西野選手とも喋っていましたし、昨日は安達了一選手もそこにいたのかな。そういう話もありました。
飯田)なるほど。ラオウのささやき。
山戸)杉本選手がどこで「出られるのか、出られないのか」というところも3戦目以降のポイントになると思います。
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