フィギュアスケート・村上佳菜子 演技中に失敗すると頭も大回転!
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10月30日(月)元アーティスティック日本代表・青木愛がパーソナリティを務める「青木愛 スポーツ to you」(ニッポン放送・毎週月曜21:00~21:30)が放送。
ゲストは村上佳菜子。
1994年、愛知県生まれ。
3歳からスケートを始め、ジュニアグランプリシリーズファイナル、世界ジュニア選手権で優勝。シニアに参戦すると2014年には四大陸選手権で優勝、ソチ五輪に出場するなど世界を舞台に活躍した。2017年に現役引退。
現在はプロフィギュアスケーターとして様々なアイスショーに出演、解説、振付、指導者、タレントとしても活躍中だ。
村上は今回、フィギュアスケートの試合中にミスをすると、実は選手たちは考え抜いて計算し、ミスをリカバリーしているというエピソードを語ってくれた。
村上:フィギュアスケートは演技中に構成を変えてもOKなんです。
青木:演技中に変えるって、どういう感覚で変えているんですか?村上さんはけっこう変える選手でしたか?
村上:いや、もともとあるパッケージで滑ろうとは思うんですけど、例えば、3回転ジャンプを同じ種類は2回までしかやっちゃダメみたいな、説明し出すと時間が足りないくらい細かい規定があるんですけど。1試合中に3回ジャンプを飛ぶとして、最初の4回転ジャンプが3回転になってしまった時、そのまま予定通りにやると自動的に3回転が3つになる。そうなるとジャンプの種類を変えないといけなくて、2回目か3回目のどれかを4回転にするか、違うジャンプを入れこまないと、最後のジャンプがゼロになっちゃう。
青木:ゼロ?
村上:判定してもらえないんです。飛び過ぎで。
青木:飛び過ぎは判定してもらえないんですか?ややこしいですね。
村上:それで表彰台に乗れなかったり、選ばれなかったりした代表の座もあるし、回転1つが抜けちゃったら、他で挽回するため頭をフル回転して計算しないといけないんです。
青木:頭を使いながら…
村上:そう!前に鈴木明子さんが言っていたのは、1個失敗したらどこかでなんとかしなきゃって思ってしまってもう、フリースケーティングの持ち時間の4分10秒ってけっこうキツイはずなんですけどずっと頭をフル回転しながら滑ったら全然疲れなかったって、考えすぎちゃったって、言ってました。それぐらい、ミスがあると大変です。
青木:ミスしたら構成を考えないといけないから、コーチに注意されていたこととかも考えられないようになりますね。
村上:そう、全然考えられなくなります。スケーティングとかもとりあえず次のことを考えながら滑って。ラジオで、言葉だけでは通じにくいと思いますけど。かなり大変だったりするものなんです。
番組情報
元シンクロナイズドスイミング(現・アーティスティックスイミング)代表で北京オリンピック出場経験もあり、現在はキャスターやモデルなど多岐に活躍の場を広げる青木愛がパーソナリティを務めるラジオ番組です。
これから注目されるアスリートやもっと輝いてほしいアスリートやスポーツ関係者をお招きしていき、その競技の魅力やこれからの発展に向けてお話を展開し、スポーツの魅力を「you」、つまり、ラジオの前のあなたにお届けしていきます!