世界の台所探検家の岡根谷実里氏が11月21日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。アボカドの需要が世界的に高まっていることを巡り、「過度な人気はメキシコの水資源を枯渇させる恐れがある」と警鐘を鳴らした。
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※イメージ
その土地の料理を食卓で囲むことで、食べ物と政治、宗教、環境、教育、気候、民俗などが見えてくることがある。世界の食卓から見える文化と社会。いったい、どんなことがあるのか―。
岡根)アボカドは日本でも人気ですが、世界的に需要が高まっています。一方で、需要が過度に高まると、水資源を枯渇させてしまいます。
アボカドは生育にすごく水を必要とする作物で、トマトやジャガイモなどと比べ、1キロ当たりの必要な水がとても多いです。ですから、現地の人々が食べる量を作っているのであればいいのですが、アボカドが儲かるとなると栽培量が増えます。そうなると、過剰な水のくみ上げが起きてしまいます。メキシコはアボカドの一大産地の1つですが、アボカド人気が過度に高まれば、メキシコの水資源を枯渇させる恐れもあります。
さらには、アボカドが儲かるとなると、そこに目をつける人たちが出てきます。例えば、もともとは麻薬取引をしていた人たちです。このため、農家が儲かるでもなく、危険な目に遭ってしまう状況が起きています。