少子化支援金26年度に徴収開始 高齢者の医療の在り方を議論するべき

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政策アナリストの石川和男が12月7日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。少子化対策の財源の1つで、医療保険料と合わせて徴収する「支援金」について解説した。

少子化支援金26年度に徴収開始 高齢者の医療の在り方を議論するべき

※画像はイメージです

少子化対策財源「支援金」、26年度に徴収開始へ

飯田)少子化対策の財源に充てるため、公的医療保険料に上乗せして負担を求める「支援金」制度について、政府は2026年度から徴収を開始する方向で調整に入りました。少子化支援金と言えば聞こえはいいのですが、「社会保険料がまた上がる」という話ですね。

石川)いつも思うのですが、なぜ保険料や「○○賦課金」は世論で盛り上がらずに、「スーッ」と決まってしまうのでしょうか。あとになって皆さん「困った」と言いますが、消費税やガソリン税が上がるとなると大騒ぎするではないですか。それが不思議です。皆さんに言いたいのは、「保険料は税金だ」ということです。

飯田)保険料は天引きで持っていかれますものね。

消費税と保険料の違い

石川)消費税も好きではありませんが、消費税と保険料の違いは「天引きされるか、されないか」ということです。消費段階で決めることができると考えたら、保険料に比べて、消費税の方が「まだいい」と思います。ついでに言うと、医療関係ではないですか。少子化対策の財源が必要なのはよくわかるけれど、なぜ医療保険として現役世代からまたお金を取るのか。それなら「医療費を削減すればいい」と思うのですよ。

飯田)そこですよね。

高齢者の医療の在り方をもう1度議論するべき

石川)極端な例ですが、高齢者になれば当然、自己負担、あるいは自分の(払う)保険料よりも何倍もの医療費で医療のお世話になるわけです。その辺りの医療のあり方を、なぜタブー視するのでしょうか。きちんと議論した方がいいですよ。

飯田)本人は「ピンピンコロリがいいから延命などしてくれるな」と言うけれど、家族あるいは遠くの親戚が「なぜ助かるのに生かさないのだ!」と言うこともありますよね。

石川)自分が「生きていたい」という思いもあるかも知れませんが、飯田さんがおっしゃるように、周りが「延命措置を解除したら、自分が人殺しのようになってしまう」と考える部分もあります。

飯田)良心の呵責のようなものがある。

石川)ここはもう1度議論した方がいいと思います。

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