キャスターの辛坊治郎が12月27日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。厚生労働省の年金部会が、会社員らが加入する厚生年金保険料の上限の引き上げについて議論を始めたことを巡り、「現在の年金制度を根本的に見直さないためのつじつま合わせだ」と指摘した。
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厚生労働省
厚生労働省の年金部会は、会社員らが加入する厚生年金保険料の上限の引き上げについて議論を始めた。現在、月収65万円以上は保険料が一定となっている。
辛坊)国の当初の想定とはズレが生じ、人口バランスがどんどん崩れてきています。つまり、現役世代が減り、高齢者が増えて平均寿命も伸びているわけです。年金財政の見直しは5年ごとに行っていますが、2024年は見直し時期にあたります。ところが、このままいくと現在の年金制度を将来的には根本的に見直さなければならなくなってしまいます。厚生労働省は、それだけは絶対にやりたくないんですよ。
2004年の年金大改正によって、「100年安心プラン」という鳴り物入りでスタートした制度ですから、厚労省は本気でいじりたくないわけです。そうなると、何とかつじつまを合わせるためには、払ってもらう保険料を増やさなければなりません。今は月収65万円以上の保険料は一定ですが、今回の上限引き上げの議論は、より多く保険料を払ってもらえる人をつくりましょうという話です。