キャスターの辛坊治郎が12月28日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。東京地裁が「必要な捜査を尽くさなかった」として都と国に計約1億6000万円の賠償を命じた大川原化工機訴訟や、元法務副大臣で衆院議員の柿沢未途容疑者らが逮捕された東京都江東区長選を巡る公職選挙法違反事件に触れ、「最近、日本の検察は暴走し過ぎだ。歯止めが効かない」と苦言を呈した。
軍事転用可能な装置を不正輸出したとして逮捕、起訴され、後に起訴が取り消された化学機械製造会社「大川原化工機」の大川原正明社長らが東京都と国に約5億6500万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は27日、国と東京都に計1億6200万円の賠償を命じる判決を言い渡した。裁判長は、警視庁公安部と東京地検の捜査は「合理性に欠ける」として違法と認定した。
今年4月に行われた東京の江東区長選挙を巡る公職選挙法違反事件で、東京地検特捜部は28日、衆院議員で前法務副大臣の柿沢未途容疑者と秘書4人を逮捕した。票の取りまとめを依頼する趣旨で、柿沢容疑者が区議らに約200万円を配った疑いがあるとしている。
辛坊)最近、日本の検察は暴走し過ぎています。歯止めが効かないです。法務相は検事総長を指揮、命令できるとはいいながら、政治的にはほぼ不可能です。このため、検察が暴走したときに抑えようがないというのが現状です。衆院議員の柿沢未途容疑者を逮捕したケースでも、買収事件なのに、お金をもらった側は1人も摘発されないなんて、おかしいですよ。
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番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)