キャスターの辛坊治郎が1月22日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。自民党派閥の政治資金パーティー収入不記載事件を巡り、党の「政治刷新本部」で派閥のあり方が議論となっているとみられることに触れ、「政治とカネの問題が、いつの間にか派閥の存廃という話になっている。これは論点のすり替えだ」と苦言を呈した。
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自民党政治刷新本部の会合に臨む岸田文雄首相と茂木敏充幹事長(左)=2024年01月22日午後、永田町の党本部(春名中撮影) 写真提供:産経新聞社
派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、自民党の「政治刷新本部」は22日、派閥のあり方などについて議論した。報道によると、議員に連帯責任を負わせる「連座制」のような仕組みの導入のほか、内閣改造などでの人事の推薦や政治資金パーティーの開催を禁止することなどが議論されたとみられる。
辛坊)岸田文雄首相が自民党岸田派(宏池会)の解散を表明しました。岸田首相としては、インパクトのある話をぶち上げたつもりだったのでしょう。確かに派閥の存廃は、自民党の国会議員にとっては大きな話です。しかし、一般の国民にとっては「(自分たちには)関係ない」というムードです。
そもそも今回の問題は、政治資金パーティー券購入者を政治資金収支報告書に記載しなくていい上限が1回20万円であるにもかかわらず、複数の国会議員を通じることによって合計すると20万円を超えていたのではないかという疑いが発火点だったはずです。加えて、派閥に所属する国会議員が各自のパーティー券の販売ノルマを超えた金額についてはキックバックされ、それが裏金に充てられていたのではないかという疑いにつながっていきました。
政治とカネの問題が、いつの間にか派閥の存廃という話になっています。これは論点のすり替えです。岸田首相の狙いは見事にはずれました。