キャスターの辛坊治郎が1月31日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。イスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの戦闘休止を目指して開かれたアメリカとイスラエル、カタール、エジプトの情報機関のトップらによる4者協議に関して、戦闘を6週間休止する案で大筋合意に達したと報じられたことを巡り、「イスラエルとパレスチナの対立は根深い問題だ。ちょっとやそっとでは解決しない」と解説した。
アメリカのNBCテレビは29日、イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘休止を目指してパリで開かれたアメリカとイスラエル、カタール、エジプトの情報機関のトップらによる4者協議に関して、戦闘を6週間休止する案で大筋合意に達したと報じた。これを受け、ハマスの最高指導者ハニヤ氏は休戦案を受け取ったとしたうえで、近くエジプトの首都カイロを訪問し、協議すると明かした。ニューヨーク・タイムズによると、提案された案は6週間の休戦と引き換えにハマスが一部の人質を解放するとともに、イスラエル側も収監しているパレスチナ人を釈放するとしている。
辛坊)今、旧約聖書を読んでいます。読むのは3度目です。旧約聖書はイスラエルの人たち、つまりユダヤ人にとっての聖典であり、宗教的な原点です。旧約聖書の中にはペリシテ人も登場します。パレスチナは「ペリシテ人の居住地」の意です。旧約聖書では、このペリシテ人と神に導かれるユダヤ人が、ずっと戦っているんですよ。
つまり、旧約聖書ではユダヤ人にとって最大の敵がペリシテ人です。殺した、死んだ―。そうした話が旧約聖書にはたくさん出てきます。イスラエルとパレスチナの対立は、私たちには理解できないぐらい根深い問題です。ちょっとやそっとでは解決しません。
ただ、少しだけ明かりが見えてきたのが、このニュースです。アメリカとイスラエル、カタール、エジプトの情報機関のトップらによる4者協議について、戦闘を6週間休止する案で大筋合意に達しました。そして、その戦闘を休止している間に、ハマスが拘束している人質1人に対し、イスラエルが拘束しているハマスの戦闘員3人を交換しようとしているようです。ひとまず6週間は戦闘の関係者が頭を冷やすタイミングにはなります。
番組情報
辛坊治郎さんが政治・経済・文化・社会・芸能まで、きょう一日のニュースの中から独自の視点でズームし、いま一番気になる話題を忖度なく語るニュース解説番組です。
[アシスタント]増山さやかアナウンサー(月曜日~木曜日)、飯田浩司アナウンサー(木曜日のみ)