大きなテーマで描かれた“寓話”とも言えるアクションファンタジー『フォルトゥーナ』の魅力

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2月11日(日)深夜、バーチャルMC・一翔剣(吉田尚記アナウンサー)がパーソナリティを務めるラジオ番組『ミューコミVR』(ニッポン放送・毎週日曜日23時30分~)が放送。吉田が、神羊弱虫による作品『フォルトゥーナ』のおすすめポイント3つを紹介した。

大きなテーマで描かれた“寓話”とも言えるアクションファンタジー『フォルトゥーナ』の魅力

番組では、コーナー『サポーターズVR by 小学館』を展開。こちらは、年間500冊以上マンガを読んでいるという吉田が、今誰かにオススメしたい作品を紹介するコーナーとなっており、今回は『フォルトゥーナ』をピックアップ。今回は吉田が、バーチャルシンガーソングライターの夢追翔 (ゆめおいかける)をゲストに迎え、このマンガのおすすめポイント3つを解説した。

吉田:おすすめポイントその1は「寓話」。

『太陽と北風』のように「人の心というのは、強く言うよりも優しくした方がむしろ変わったりするものだよ」みたいなこととか、そういうものを諭す作品を“寓話”って言うんですが。だから緻密なストーリーじゃなくて、大きいテーマ1つをいろんな読み方ができるように作ってるんです。こういうのって絵本とかに多くて。これは『ビッグコミック』に連載していたれっきとしたマンガなんですけど、マンガでこんなに寓話の味を出せている作品はなかなかないんですよ。この作品に関して言うと、アクションマンガでもあるから、かなり具体的に描いてあるんですけど、そこに出てくる味わいは、もう本当に寓話の味わいなんですよ。

夢追:教訓を得られるんですね。

吉田:おすすめポイントその2は「テーマがめちゃめちゃでかい」。

主人公のフォルトゥーナは、生まれたときの見た目がほとんど化け物と言われるぐらい良くなかったせいで、村を追放されてしまったんだけど。いろんなラッキーにより育ててくれる人がいて、森の動物たちと密かに暮らすことができるようになりました。だけど育ててくれたおじいさんももう亡くなっちゃってるので、身の回りに誰もいないという状況なんですよ。そこに、彼の穏やかな暮らしを揺るがす人たちが現れたりするということなのですが……。1番初めの2~3ページ目で、亡くなってしまったおじいさんのお墓の前で言う問いが重くて。「生き物は、何で死ななくちゃならないんだ」……これがこの本のテーマです。このフォルトゥーナが生まれてから死ぬまでの物語が、この2冊にギュッと入ってるんですよ。

夢追:なるほど!

吉田:おすすめポイントその3は「関西弁も出てくるファンタジー」。

中世のヨーロッパっぽい世界ですが、どことは明言してなくて、いわゆるファンタジー世界です。そこでお姫様とかも出てきたりするんだけど、そのお姫様が関西弁だったりして。そこがマンガなんですよ。寓話とか教訓だけだったら、やっぱり読んでて説教っぽいなって感じになっちゃうと思うんですけど、そういうところがエンターテインメントであり“マンガ”なんですよね。

『フォルトゥーナ』の魅力的な要素3つを語った吉田。この作品は、コミックス上下巻が同時発売されたばかり。作品に関する詳細は、ホームページや公式SNSでチェックすることができる。

番組情報

ミューコミVR

毎週日曜日 23:30 - 24:30

番組HP

ニッポン放送初のVRアナウンサー「一翔剣(いっしょう・けん)」がお届けする、カルチャー・エンタメプログラム。YouTube Live上に『VR』空間を展開し、60分のラジオ番組を同時生配信! 一翔剣は、2019年に"HoneyWorks"ヤマコ氏のデザインによるVRアナウンサーとして活動開始。今回、アイドル・アーティストとして活動する西井万理那、末吉9太郎を番組パートナーに迎え、『VR』空間でコラボレーションしていく!!

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