東京都内で2月19日に開かれた「日ウクライナ経済復興推進会議」に出席した神戸学院大経済学部教授でウクライナ研究会会長の岡部芳彦氏が20日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。ウクライナの最新情勢について、「最近行われた首都キーウ(キエフ)に対するロシアによる空襲では、ウクライナ軍が全弾撃墜した。防空はなんとか持ちこたえている」と解説した。
24日でロシアのウクライナ侵攻から2年となる。日本政府は19日、ウクライナ支援を話し合う「日ウクライナ経済復興推進会議」を東京都内で開いた。ロシアによる侵攻が続く中、初期の緊急復旧から経済復興まで日本がウクライナを継続的に支援することを盛り込んだ共同声明を出した。
辛坊)アメリカでは共和党の反対によってウクライナに対する支援予算案がなかなか通らないとか、ウクライナ軍は砲弾が尽きてきているのではないかとったニュースも流れています。戦線はどうなっているのでしょうか。
岡部)ウクライナ政府はこの言葉を使いたがらないのですが、戦線は膠着状態です。一方で、最近行われた首都キーウ(キエフ)に対するロシアによる空襲では、ウクライナ軍が全弾撃墜しました。防空はなんとか持ちこたえているといえます。
西側諸国によるウクライナへの武器供与については、2年間も同じことが続いているわけですから、支援疲れはあります。一方で、イギリスやフランスなどはウクライナとの2国間で安全保障協定を結んでおり、実は日本も現在、協議中です。各国によって内容は違いますが、今のところイギリスやフランスは軍事支援の額や供与する武器などは決まっています。
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