テレビ東京・解説委員の山川龍雄が2月28日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。共和党の候補指名争い6戦目・ミシガン州予備選について解説した。
共和党ミシガン予備選でトランプ氏が勝利
飯田)アメリカ大統領選挙に向けた共和党の候補指名争いですが、2月27日にミシガン州で予備選が実施され、トランプ前大統領が勝利しました。民主党のミシガン州予備選も同日行われています。
アラブ系が多いミシガン州
山川)ほぼ「トランプVSバイデン」で決まりなのですが、1つ注目点がありまして、ミシガン州はアラブ系の人たちが非常に多いのです。イスラエルがパレスチナに侵攻したため、アラブ系の住民は怒っています。そのアラブ系がどのぐらいバイデン氏に反発し、反対票を投じるか。あるいはトランプ氏に対してどういう思いを持っているのか。ここが今回のポイントになります。
飯田)ミシガンも激戦州の1つですよね。
投票内容を分析する上でも重要なミシガン州
山川)大統領選の本選は、接戦6~7州で決まるわけです。そのうちの1つがミシガンですから、本選を踏まえて「どちらが勝つか」を見るためのデータが取れます。共和党に限って言うと1980年以降の予備選において、ミシガン州でトップになった候補は必ず大統領になっているのです。
飯田)そうなのですか?
山川)勝ち負けではなく、「どんな住民がどちらにどれだけ入れたか」を分析する上で、ミシガンは大事な州なのです。
バイデン政権の中東政策でのつまずきによる批判票がどのくらい出てくるのか
飯田)アラブ系の存在感も高まっているのですか?
山川)アメリカのなかではまだ数%ですが、高まっていますし、接戦州のなかにとても多い。また、ミシガン州は自動車産業の集積地で労働組合が強いですから、本来であれば民主党なのです。ところが、バイデン政権が今回の中東政策でつまずいていることもあり、批判票が出てきている。そこが今回のポイントだと思います。
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