「紅麹」サプリ健康被害 今後、基準をどう設定するのか

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政策アナリストの石川和男が3月29日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。小林製薬「紅麹」サプリの健康被害問題について解説した。

小林製薬が使用中止を呼び掛けている「紅麹コレステヘルプ60粒20日分」[同社提供] 写真提供:時事通信

小林製薬が使用中止を呼び掛けている「紅麹コレステヘルプ60粒20日分」[同社提供] 写真提供:時事通信

小林製薬「紅麹」サプリメントによる健康被害

飯田)小林製薬「紅麹」サプリメントの健康被害ですが、亡くなったと疑われる事例が4人に拡大しています。昨日(3月28日)は株主総会も行われましたが、どうご覧になりますか?

石川)冷静に政策という観点で見ると、紅麹のサプリは流行っているではないですか。多くの方が摂取していると思いますが、今回、命を落とされたと言われる人が4人いらした。これは大変、不幸なことだと思いますが、日本のなかだけで考えても何千人、何万人が使っているとして、4人です。例えば40人でも400人でもいいのですが、最終的には「全体としてどうか」というところで判断するべきだと思います。他のものも全部、こういうことを言い始めたらどうしようもない。

全面禁止ということになれば他のサプリや食品にも波及することに

石川)たばこの場合、「たばこを吸っていると肺がんになる確率が高い」というデータが出ているので、「健康を損なうおそれがあるため吸いすぎに注意しましょう」という注意文が入りますが、タバコを回収しているかと言えば、回収はしていませんよね。その代わり値段を高くして、価格抑止力のような政策を行っている。あとは喫煙者の皆さんが自分で判断するような話ではないですか。

飯田)たばこの場合は。

石川)今回の問題については今後、厚労省が中心となって動くのでしょうが、そこに注目したいと思います。どういう処置の仕方になるのか。全面禁止になれば、他のサプリや食品にまで波及して大変なことになります。

大阪市内のホテルで行われた小林製薬の株主総会 報道陣の質問に答え、頭を下げる小林製薬の広報担当者=2024年3月28日午後、大阪市北区(彦野公太朗撮影) 写真提供:産経新聞社

大阪市内のホテルで行われた小林製薬の株主総会 報道陣の質問に答え、頭を下げる小林製薬の広報担当者=2024年3月28日午後、大阪市北区(彦野公太朗撮影) 写真提供:産経新聞社

基準をどこに設定するのか

飯田)何も食べられなくなる、摂れなくなってしまう。

石川)どこかで基準を線引きし、「このぐらいまでなら仕方ない、流通してもいい」となるのか。それとも、「このサプリに関しては全部禁止」となるのかどうかは「紅麹」だけの問題ではないので、政治家や役所の皆さんも考えていると思います。我々消費者としても、そこに注目してこの事案を見るべきだと思います。

政府が一定の基準を設けることに

飯田)紅麹から発生する腎機能障害を起こす物質は、遺伝子改変によって出ないようにしてあり、特定ロットにだけこういうことが起こっているようです。別の物質が入ったのではないかとも言われていますが、それが何かはまだわからないようです。

石川)健康に関することなので注目度も高いのですが、すべて回収となってしまうと「何も食べられない、何も飲めない」という状態になってしまいます。最終的にどこかで政府が一定の基準を設け、ある程度は許容する形になるのかどうか。例えば公害問題もそうですが、車の排気ガスは誰も吸いたくないけれど、ある程度までは許容するという基準があります。そうしないと全体に波及してしまう。そこをきちんと注意すべきだと思います。

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飯田浩司のOK! Cozy up!

FM93/AM1242ニッポン放送 月-金 6:00-8:00

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